表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/89

83話 領界整備

翌朝、いつもの鍛錬をした後、宿泊コンテナから出て空を見ると、雨こそ降っていないものの鉛の様な曇天だった。

小型コンテナから取り出した昨日と同じ様にパンとスープ(に歩哨が狩ったらしい肉が少々)の朝食を済ませ、行軍が始まる前に先行して2㎞超えとなったトンネル内に駒を進める。


トンネル出口の前で馬を止めて降り、トンネル出口まで歩くと足元には断崖絶壁の光景が広がっていた。

前に目を向けると、次の山までは600m以上の距離があり、アーチ橋を造るには少々条件が悪い様だ。


なので先ずは橋脚を4つ地上から伸ばし、ダマスカス鉱はこの惑星に無い様なので代わりに支承を設置して、その上に橋台から橋桁を伸ばして橋脚を通過して対岸の橋台へと到達させた。

そして風除けを両端に付け、これで橋としては完成した訳だが、丁度この橋が旧道(になるであろう元の道)の上を通過しているので、里の防衛を考えると細工を施しておくと万が一の時に使えそうなので人が来る前に橋脚の間の2ヶ所の橋桁にとある細工を施す。

それが数百年先でも問題なく作動する様に幾つか魔法を使い、最後に【ハイド・マジック】でかけた魔法を隠蔽した。


そして対岸の絶壁にトンネル掘削魔法を起動してトンネルが掘り始められた頃、エスリナ達出陣部隊の先頭がトンネルを抜けて来た。

再び馬に乗り、先に進もうとすると早速フィリフィアが、

「この橋は昨日のと形が違いますけど、何故なのでしょうか?」

と訊いてきたので、


「昨日造った橋はアーチ橋と言うのだが、あの形は長い距離を繋ぐのには強度の関係で難易度が高いゆえ、今回はオーソドックスなこの形とした」

と細工については省いて説明した。

「なるほど、強度ですか…そういうのは地人(ドワーフ)に教えてもらえたら…痛っ」

思考に没入しようとしていたフィリフィアが、突然首筋を抑える。


「どうかしたのか?」

「いえ、昨夜久しぶりにリナに気絶(ねむら)されまして…まだ時々痛むのです」

私が尋ねると、恨めしそうにエスリナを見ながら答え、

「フィアが寝ないのが悪いのでしょう?相変わらず研究馬鹿なんだから」

エスリナは取り合わずに駒を進める。


そして掘削魔法が山を貫通し、3㎞近い長いトンネルを抜けて旧道に合流してしばらく進むと小さいながらも盆地へ出たので、ここで小休止をとる事にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ