82話 戦況報告
その後、ファンガスがどういうモノなのか分かっていないケイド達には、我が国特産の茸とだけ説明して、エスリナの苦笑いを流して夕食を終えた。
ここら辺りは魔物が出るそうなので小隊毎に2人歩哨を立てる様にエスリナが通達を出し、宿泊コンテナの周囲を交代で警戒する中、私は部屋で先行したC班と連絡を取る事にした。
「…ミハエル、私だ。詳しい戦況は判ったかな?」
《通信球》を起動して問いかけると、ややあってC班の班長であるミハエルから返信が入る。
「はっ、予め聞いていた通り日中は人間族が主で、小鬼、豚人、牛人も加わっております。
現在は屍人やスケルトンが主力ですね。
それで先ずは、小鬼が使っている短刀や包丁などに毒が塗ってありました」
「うむ…毒か…数が数だけに強力では無かろうがどの程度なのだ?」
「先程回収して【アプライズ】した結果では麻痺毒で、3日もすれば治る程度のものですが、受けてしばらくは手足が痺れてかなり動き辛くなる様です」
「そうか、分かった。他に気になる事はあるか?」
「他には城外にあった井闌(弓兵を配置する高楼に車輪を付けた攻城兵器)を解体し、内側の城壁の近くに新たに高楼を組もうとする攻城側と、阻止しようとする防衛側の戦いが熾烈な様に見受けられます。
普通の弓矢ではあまり届かない位置に組まれているので、火矢で燃やす事も出来ず防衛側はかなり苦労している様です」
「ふむ、そうなると高火力の魔導士や長射程の武器でもありそうだな。
次はそこら辺を探ってみてくれ」
ミハエルの承諾を聞き、今日の通信を終わった。
(一方的に攻撃されるのは士気にも響くが、無理な攻撃をして兵を徒に喪わなければ良いが…)
危惧を抱きつつも現状出来る事はあまり無いので、到着まで頑張ってもらうしか無いだろうと思いながら今日を終えた。
-お知らせー
間もなく子供が産まれるため、当面の間投稿がかなり不定期スローペースになりますm(_ _)m




