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77話 フィリフィア

トンネルに進入し、先ずは暗視が出来ないケイド王子達や後続のコーデリア王女達用などに、一般魔法である【ライト】を一定間隔で天井にとりあえず効果時間10日ほどで貼り付けておく。

これにより足元もはっきり見える様になり、馬も怖がる事なく次々と進入してきた。


そして出陣部隊の先頭から中程までがトンネルに進入した時、トンネル掘削魔法が山を貫通し、1000メートル少々のトンネルが完成した。


「フレデリック様が離れているのにトンネルが貫通したみたいですね…一体このトンネルを造った魔法はどうなっているのか良ければ教えて頂けませんか?」

サイロスが里に残ったため、次席指揮官となっている見た目17歳前後のハイエルフ女性のフィリフィアが、見た事もない魔法に好奇心を隠さずに訊いてくる。


「良かろう。先ず前段階として、【エリア・サーチ】という探知・索敵用魔法があるのだが、この魔法を少々いじって測量が出来る様にしてある。

それを用いてトンネルの始点と終点を決定し、穴を掘削する【ボーリング】と道路を造っていた【ペーブメント】を合わせ、更に掘り出した土砂や岩石を【亜空間収納】に入れる様にしたトンネル掘削魔法を始点から起動し、終点まで到達したら魔法も終了する様にしたものだ」

と説明しながら、【エリア・サーチ】の魔法陣を分かりやすい様に拡大して見せた。


「これが【エリア・サーチ】ですか…うちの里では回復魔法を除けば精霊と関係がない魔法にはあまり関心がなくて研究されていなかったので、とても参考になります!」

フィリフィアは食い入る様に魔法陣を見ながら言った。

「そうなのかね…これは索敵に必須と言える魔法だからせめて小隊に1人位は使えた方が良いのだがな。

里に戻ったら有志を集めて習得させるべきだな」


私がエスリナにそう勧めると、後日人員を選定すると応えた。

話がまとまった後、

「あの…出来ましたら我が国にも教えて頂けると大変有り難いのですが…」

おずおずとケイドが切り出してきたが、

「他にも冒険者の様な者達にも需要があるだろうから、民間にも公表しても良いぞ。

…ただし、有料だがな」


ニヤッと笑いながら応えると、ライガ達と話し合い父上に相談するという事になった。



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