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73話 宿泊コンテナ

食べ終わったトレーを【クリーン】に類似した精霊魔法で洗浄して小コンテナに戻して貰い、【亜空間収納】へと戻す。

そしてしばらく書類仕事をする(振り)をしながら談笑に加わったりしていると、出発時刻となり伝令が出発を部隊に伝えて行軍を再開した。


相変わらずすれ違う者の居ない街道を舗装しながら東進し、小休止を挟んで夕方になろうかという時間に、小規模な町が見えてきた。


「今までなら夕闇が迫る時間帯でないと着かなかったのに、随分早く着きましたね」

町を見たエスリナが隣に並んで言う。

「時間的にはまだ進む事も出来ますが、いかがされますか?」

エスリナの問いに、

「これからまた色々出すから、その説明もあるので今日は早めに切り上げよう」

と答えると、伝令を出して今日の行軍終了を伝えていく。


町に近づくと、町は無事な様だが火炎系の魔法をかなり撃ったのか、田畑のあちこちが焼け焦げていた。

作物はまだ青いのが多くて延焼はしなかった様だが、これでは普段の半分以下の収穫しか見込めなさそうだ。

その無残な光景に出陣部隊の多くは怒りや悲しみを覚えながら町へと近づき、田畑が見えない場所を選んで今日の宿営地とする。


《さて、夕食には少々早いので先ずは今日の寝る場所について説明しておこう。

ではまたコンテナを出すぞ》

【テレパシー】で全員に説明をしながら7mコンテナを70個近く【亜空間収納】から出し、3列に分け並べて設置した。


《今回のコンテナには扉が付いているだろう?そこから各分隊毎に一つのコンテナの中に入ってくれ》

私の説明に応えておずおずと扉を開けてコンテナに入ると、廊下を挟んで左右に8ずつの扉が並んでいる。


そのうち適当な部屋の扉を開くと、6畳ほどの部屋になっていて、2段ベッドが置かれていた。

《入り口に一番近い左右の部屋を除いて一部屋に2人寝れる様になっているから、コンテナ1つで1個分隊が収容出来る様になっている。

それでは中央に進んでくれ》

中央に進むと、左右の奥に向かってそれぞれ4つずつ扉がついていて、

《左側がシャワー室、右側がトイレになっている。

その壁向こうはキッチンになっているから、料理も作れるな。

最後に、シャワー室とトイレの入り口の壁に魔晶石が付いているだろう?それがコンテナの魔道具を動かす魔力貯蔵部に繋がっているから、寝る前にでも魔晶石に触って貯蔵部に魔力を補充しておいてくれ。


今回は分隊毎に同じ宿泊コンテナを使って貰うから、入り口に書いてある番号を覚えておいて、部屋は分隊で自由に決めて行軍中や戦闘で使うもの以外は部屋に置いていても良いぞ。

では、寝る場所についての説明は以上だ》


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