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68話 テーブルの料理

この里に来て初めて見る、小広間全体を使って東西の大陸のものらしい様々な料理がテーブルの上に並べられた光景の中で、ふと一つのテーブルが目に留まる。


そのテーブルには様々な椀物や豚の角煮などの料理が乗った平皿が何種類もあり、既視感を覚えた。

(確か卓袱(しっぽく)料理だったかな、時雨君の故郷の料理に似ているな…)


遠く離れた惑星で思わぬ共通点を見付け、一先ず味を見てみる。

随分昔に食べたきりなのではっきりとは言えないが、味もかなり似ている気がした。

しばらくそのテーブルの料理を食べていると、スーリオンがやって来て、

「フレデリック様、そちらの料理がお気に召しましたか?」


「いや、昔私の様に(えだはなる)世界から喚び出された者の郷土料理にかなり似ていてね。

少々懐かしくなって食べていたんだよ」

訊いてきたスーリオンに事情を説明した。


「そうなのですか。そちらは西大陸や東大陸の有名な料理をこの里でアレンジしたものでしてな。

もしお気に召したのでしたらまた作らせましょう」

「そうだね、救援から戻って来たらまたいただくとしよう」


そしてミューリエルから料理の説明を受けていると、ケイド王子達が近付いて来てそちらに目線を向けると同時にミューリエルが一歩下がる。

「フレデリック様、ジア王国内の道路整備の件ですが、最短で行ける様に整備をよろしくお願いします」

ケイドはそう言うと深々と頭を下げて、側近と護衛達もそれに(なら)った。


「私が造る道路や橋、トンネルは少々の事では破壊出来ないが、それでも良いのだね?」

私が念を押すと、

「はい、王都が落ちては元も子もないので、いざとなれば私が責任を取りますのでよろしくお願いします」

決然と答えて頷く。


「承知した。では明日からの案内をよろしく頼む」

そう言って右手を差し出すと、一瞬戸惑ったケイドも右手を差し出して握手をした。


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