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65話 運用構想

「いや、これで仕事が無くて無聊(ぶりょう)を囲っていた者達もやる事が出来て活気付きますな。

フレデリック様、重ね重ねありがとうございます」

朝食に居るいつものメンバー(エスリナ除く)で庁舎に戻る道すがら、スーリオンが話しかけて来た。


「そうだね、出来れば難民達にも仕事を出してあげると良いけどね」

私がそう返すと、

「そうですな、民心の安定にも寄与しますし、鍛治や大工をしていた者が居れば特に優先して雇うと致しましょう。

とは言え、船を造っても売却するまではお金が入って来ないのが難点ですな」

金銭問題に思い至って渋い顔をするスーリオンに、

「まあ、先行投資と思って建造を頼むよ」

私は苦笑いしながら言った。


「それにしても、飛空船なんて物を何隻も造って何をするつもりなの?」

私とスーリオンの話が終わったタイミングで、アリステラが訊いてくる。

「私の各種テレポート系魔法でも、一緒に移動出来るのは私を含めて20人未満ですから、先程言った様に多人数が素早く移動出来る手段が欲しいのですよ。

そうすれば魔王軍が多方面から侵攻して来ても、機動防御が可能になりますから」

「機動防御?ねぇ…」


首を傾げるアリステラに、

「例えば3カ所に同時に攻めて来たとして、先ず最重要拠点への侵攻軍を撃破したら次の侵攻軍の側背を攻撃して撃破し、余力のある者達で最後の侵攻軍を攻撃して撃破…というのがこの場合の機動防御になりますね。

飛空船があれば部隊の移動中に休む事も出来ますし、医薬品など重要物資の輸送にも使えますから軍の戦力維持にも重要ですよ」

と説明すると、


「なるほど、部隊の移動が速くなるとそんな事も出来る様になるのね。

私達は人数が少ないから、より重要な気がするわ」

片手を(あご)に当てて考えながら、アリステラが核心を突く事を言った。


(まさ)にそうですね。里の部隊は少数精鋭を地で行く者達なので、攻勢にしても守勢にしても中核的な役割を果たす事になるでしょう」

微笑みながら言うと、


「でもそうなると、常に激戦地に投入される事になりそうね…

フレデリック様、さすがに全員は無理でしょうけど、出来るだけ多く皆んなを連れて帰って下さい」

神妙な顔になったアリステラがそう言って頭を下げ、それに合わせて他の皆も頭を下げた。


「ええ、それは保障しますから皆さん頭を上げて下さい」

微笑みを崩さずに言い、安堵を浮かべた皆と庁舎へと歩いて行った。


DQWネタ:オルゴ・デミーラは攻撃回数が1〜2回で爆発力がないので、バリゲーンより結構弱いですね。

ソロでも早いと6ターンで倒せる程度…

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