58話 作戦提案
「そうだな、ジーリアが陥ちては元も子もないから早く行かねばならぬ。
私は荷駄はサニア王国軍に任せ、里の者達だけで先に救援に向かうべきだと思う。道中の糧秣は私が例のコンテナで準備しよう。
これなら明後日には出れると思うのだがどうかな?」
「それではただでさえ少ない兵力が分散してしまいますが…」
エスリナが首を傾げる。ケイド王子も微妙な顔だ。
「どの道、王都を包囲している魔王軍は夜襲をもって撃破するつもりだからな。
ケイド様、王都は日中は主に人間族、夜はアンデッドによって攻められているのだったね?」
「はい、間違いありません」
「里の者達は皆夜目が効くが、人間族はいても少数だろう。夜は王都から少し離れたところで休むだろうから、明かりが使えない状態で適当に撹乱しておけば人間族は無力化出来る。
サニア王国軍1300を加えて日中に攻めるよりも、こちらの方が勝算が高いと思うのだが、いかがかな?」
「確かにそれなら敵の半数を無力化出来ますね!是非それでお願いします!」
ケイドが勢い込んでエスリナに言う。
エスリナはスーリオンとガルドを見た後、
「分かったわ、それでいきましょう」
と答えた。
「そういう訳でケイド様は案内の為に同行してもらうが、コーデリア様、キーロフ殿は荷駄の方をよろしく頼む」
「分かりましたわ、荷駄は必ず無事に届けます」
微笑みながらコーデリアは答え、キーロフは無言で頷いた。
「ではそのように酒宴の前の挨拶で言うとしましょう。
そろそろ準備も終わる頃でしょうし、大広間に行くとしましょうか」
スーリオンはそう言うと、皆も立ち上がり大広間に移動した。




