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56話 陣容把握と戦闘終結

(なるほど、今回はあくまでも援軍阻止と人口削りが主眼だった、と)

総人口7万足らず(避難民除く)のこの里が、2年前に若者およそ1400人を失い、更に若年(じゃくねん)人口が減ると人口が維持出来なくなるし、新種の疫病でも流行れば里の存続に関わる。


ドルグードが怪しい事を言っていたので手を打っておくべきだと思いながら、【過去視】を続けようとすると、

《フレデリック様、そちらにすごく大量の光が降り注いだのが見えたのですが、大丈夫でしょうか?》

コーデリア王女から心配気な連絡が来た。


《あれは私が大規模魔法を使って敵本陣を殲滅した光なので、問題ありませんよ。

こちらももう少しすれば片付くので、兵達を休ませておいてください》

そう返事を送り、包囲殲滅に移行したこちら側の戦場も問題ない事を確認した後、再び【過去視】を使い色々調べた結果、


美女で腹黒な魔王   ローズベル

超合理主義なリッチ   ドルグード

騎士道精神旺盛なダークガルーダ   グリアーデ

脳筋な獣王   ケンプフ

魔王に好意があるサタニアン   ライエル


魔王軍はざっくりまとめると、こういう陣容だと分かった。


◆ ◆


遂に包囲殲滅が完了し、魔王軍は文字通り全滅した。

ある者達は抱き合って喜び、またある者達は地面を踏みしめ拳を突き上げたり…とあちこちで歓声が上がっている。


殲滅完了の知らせを受けて移動して来た坑道守備のサニア王国軍と共に、一旦飲食を取って休憩した後、大量に散らばるスケルトンの残骸…即ち人骨を私が掘った穴に埋めて、

『西大陸の戦士達ここに眠る』

と石碑を魔法で作って供養とした。

そして平行して魔核を集め、その後練兵場に集まった。


壇上からアリステラが進み出て、

「里の皆、サニア王国の方々、大変お疲れ様!皆んなのおかげで魔王軍を一体残らず殲滅する事が出来たわ。

中でも一番喜ばしいのは、1人の死者も出なかった事ね!本当に良かったわ…フレデリック様にはまた借りが増えたわね…

とにかく!今総出で酒宴の準備をしているから、里の者も人間族も関係なく楽しんでね!

私からは以上よ!」


何ともアリステラらしい話だったが、サニア王国の兵の少なくない者達が感動して涙を流していた。

(そう言えばアリステラは自然と豊穣を司り、東大陸で最も信仰されている神だったね…忘れてたな)

彼等にすれば、信仰する神が眼前に(あら)われて御言葉を下さった事になるので、当然の反応と言えるだろう。


(神と言えば魔王軍の主だった者達が信仰しているらしいモノは…普通の闇の神なのか『議会』所縁(ゆかり)なのか調べないとね)

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