52話 精霊樹の里防衛戦⑧
◆◆◆エスリナside◆◆◆
「ジェラルド王国だと…?」「裏切り者の国じゃないか」「よくもここに来やがったな!」
デュラハンの名乗りを聞いた里の戦士達は騒然となった。
「静まりなさい!」
周りを一喝し、血気を鎮めつつ【人物鑑定】をすると、
フリード 年齢:3?歳(死亡時)
種族:アンデッド(デュラハン)
LV 61
職業:元ジェラルド王国騎士団長
【剣術:A】
【槍術:?】
【格闘術:B+】
【馬術:A-】
【属性魔法:闇のみ中級まで全て】
【弱点:?属性(ダメージ1.5倍)】
【死の宣告(呪い):徐々に???】
【身体強化:中級】
(どうやら本当みたいね、それにかなりの強敵だわ)
「私がやるわ!他は手を出さないで!」
周りに言ってフリードの前に進み出る。
フリードは進み出た私を見遣り、
「貴女ノ名ヲ、聞イテモ良イカナ?」
そう言ってきた。
「私は獣人族代表、エスリナ」
短く答えると、
「エスリナ殿、マズハ我ガジェラルド王国ノ愚行ヲ謝罪スル」
フリードが深く礼をすると、周りのスケルトンナイト達もそれに合わせて礼をした。
「…謝られても、同胞達は帰ってこないわ」
「ソノ通リ。コレハ我等ノケジメデアリ、自己満足ニ過ギヌ。…済マヌガ、ソロソロギアスヲ抑エルノモ限界ユエ…イザ参ル!」
フリードは騎士剣を構え、その剣が闇に包まれた。
(闇属性付与…触らない方が良さそうね)
そう思いながら、私も剣を構え走り出した。
接近しながら先ずは様子見代わりに
【氷よ槍となり敵を貫け:(中級精霊魔法)氷槍】
3本の氷槍を別々の人体急所に向けて飛ばし、その後ろから核があると思しき左胸を狙うべく距離を詰める。
それに対してフリードは剣を振りかぶって振り下ろすと、闇色の斬撃が飛んで来た!
咄嗟に左に跳んで躱すと、斬撃は氷槍を弾き飛ばし、少し進んでから消滅した。
(あの斬撃、上級に近い威力があるわね…)
【氷刃】を詠唱し、肉薄して右腕の鎧の隙間を狙うも剣で受けられる。
そのままショートソードの方をメインに斬り合い、ソードブレイカーの方の注意が疎かになったのを見計らい、右脚を斬りつけた。
鎧が僅かに切り裂かれ、そこから黒いモヤが少しずつ出てくる。
更に追撃を狙うが、フリードの水平斬りをバックステップで躱し、更に闇の斬撃が飛んで来た為一旦距離を取る。
周りを素早く確認すると、周りもスケルトンナイトとの白兵戦が始まっていた。
「【死の宣告】とかいうのは使わないの?」
呼吸を整えながらフリードに問いかける。
「…アレハ無粋ガ過ギル、副団長ハ好ンデ使ッテイルガナ」
「…そう、私は助かるけど」
再び氷の双剣を構える。




