50話 精霊樹の里防衛戦⑥
◆◆◆コーデリアside◆◆◆
不測の事態があるといけないので戦いの場には近付かず、より近い所の高台に登ります。
そして見えたのは、坑道の防御施設の出入り口に近い所で、10体ほどのスケルトンを遠巻きに囲んで、1体ずつ狙撃しながら倒すところでした。
下で撃つと反対側の者に当たるため、城壁の上からの狙撃がメインになっているようです。
残り7体となった時、このままやられるよりはと思ったのかスケルトンナイトの指示により強引に槍衾にスケルトン達が突入した!
突破前に4体のスケルトンが戦闘不能になる。倒れたスケルトン達にたちまち兵が殺到し、止めを刺した。
(あと3体だけどスケルトンナイトは残ってる。死者が出なければいいけど……あれは、ケイド様⁉︎)
何と最後の戦いにケイド様達が参加しているのだ!
(ここでケイド様にもしもの事があれば外交問題になるのに…仕方ない)
意を決して命令を出します。
「槍隊、スケルトン達に一斉に突きかかりなさい!」
(反撃で死者が出るかも知れないけど、後々に禍根が残るよりは…)
死者が出ないように祈りながら、タイミングを図っている槍隊を見つめる。
ケイド達が一旦離れた瞬間、槍隊が一斉に接近し槍を繰り出した!
それにより2体のスケルトンは倒せたが、スケルトンナイトは槍を弾いてその槍兵に斬撃を放ち、血飛沫を上げながら槍兵は倒れた…
振り返り様に剣を振ろうとしたスケルトンナイトだが、その背に何本もの槍が突き立ち、動けなくなったところを頭蓋骨をケイドが断ち切り動かなくなった。
「敵は全滅しました!私達の勝利です!」
私がそう叫ぶと、坑道守備隊から歓声が上がる。
私と侍女は高台から降りて歓喜に沸くケイド様達の横を通り過ぎ、倒れた槍兵の所に向かいます。
(あれでは恐らく助からないでしょうけど、ちゃんと確認しないと…)
倒れた槍兵の前でしゃがみ、容態を確認しようとしたところで違和感に気付いた。
(傷が治療されてる…?………もしかしてフレデリック様が?)
思わず東の戦場に目を向けると、そちらから膨大な魔力が放たれ、空に巨大な光球が作り出された。




