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48話 精霊樹の里防衛戦④

  ◆◆◆コーデリアside◆◆◆

敵部隊接近の知らせを受け、守備隊に(にわか)に緊張が走る。

「弓・弩兵は狭間の前へ、槍隊は通路に整列、敵を迎え撃ちます。弓・弩兵は一斉射撃後は各自で狙い撃ってください!

矢は昨日戴いた聖属性付与の矢を使ってください!」


主だった者は選抜隊に配属したため、(つたな)いながら私が次々と指示を出します。

問題がある時はフレデリック様がサポートしてくれると仰っていらしたけど、戦いの最中にどうやって…


《コーデリア様、大丈夫です。ちゃんと出来てますよ》

そんな私の不安を見透かしたかの様に、フレデリック様から【テレパシー】が届いた。

《後は昨日引いた線を越えたら一斉射撃をさせて、負傷者が出たら交代させてください》

《分かりました、戦いの最中なのにありがとうございます》

私は心の中でそう返し、物見櫓に登った。


櫓から東を見ると、スケルトン達が城壁の向こうからこちらに曲がって来る所だった。

「あれが…魔王軍…」

後から登ってきたケイド様が、思わず、といった体で(つぶや)く。


まだ攻撃位置まで間があるが、自然と身体が僅かに震える。

私は我知らず腕輪を着けた腕を握り、何とか震えを抑えた。


(まだ、まだよ、まだ遠い………もうすぐ……

いま!)

「射撃開始!」

昨日何度も練習した号令を発する。

その声を聞いて、弓・弩兵は一斉に矢を放った!

この守備陣はこちらに向かって来る敵軍に対して、半円状になっている。

(丁度あの線を過ぎた辺りが十字砲火点(クロスファイアーポイント)?というものらしいのですけど、どう…)

と思っている間に、矢がスケルトン達に次々と命中し始めた。


先頭から中ほどにかけて、水平撃ちをした矢が命中し、スケルトン達が多数屠られていく。

特に矢が集中した先頭は数体が辛うじて残っただけだった。


それを見た守備隊から驚きと歓声が上がる。

「まだです!まだ敵は200以上残っています!手を休めずに撃ってください!」

思わず手を止めてしまった者達を叱咤します。

(一体倒すのもそれなりに大変だった魔王軍の兵が、スケルトンとはいえ一撃であんなにたくさん倒せたのだもの…無理はないわ)

そう思いながらも、白兵距離までに出来るだけスケルトンを減らす為に射撃を継続させます。


城壁の上から狙うと目標は点に近くなるが、狭間から狙えば面となり、外れても後ろにいるスケルトンに当たる事も時々あり、練度の低い射手達でもそれなりに矢を命中させていた。

聖属性が付与された矢は、かすっただけでもその部分が抉れ、戦闘力を確実に奪っていく。

ただ、スケルトンの数が減って来るとそういう事も少なくなり、結果50近いスケルトンが白兵距離まで近づいて来た。

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