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47話 精霊樹の里防衛戦③

  ◆◆◆コーデリアside◆◆◆

里の方から連絡が来て、いよいよ魔王軍がここまで来るようです。

私達の受け持ちの坑道入り口の防御施設に移動し、配置につきます。


この里に避難するまでに何度か襲撃を受けましたが、少数によるものでした。

それでも、その度に何十人もの命が失われたのです。今回は5千もの軍勢…一体何人の方が亡くなるのか…


(いけない、どうしても暗くなってしまうわ。

フレデリック様が用意したこれだけ立派な防御施設も有るのだし、装備品も充実している…きっと大丈夫だわ)

暗い思考を振り払い、自分を鼓舞していると、


「戦闘始まりましたぁ!」

城壁の上にいる特に腕の良い弓兵から、遂に開戦の知らせが入る。

「いよいよですね、ケイド様」

緊張を紛らわすため、隣に居るケイド王子に声をかける。

ケイド様は徐々に増える鬨の声と剣戟の音に顔を青白くしながら(恐らく私も同じですけど)、

「そうですね」

と短く答えた。


そのまま何とも言えない沈黙が流れたので、「そう言えばケイド様は実戦経験がおありでしょうか?」

と、訊いてみた。

「前回の王都攻防の時はラン王国に居ましたし、それらしいものと言えば、小鬼(ゴブリン)犬頭(コボルト)の討伐を何度か…と言っても、予め調査をした上で、近衛や魔法士に守られてしたものですから民草に対するデモンストレーションみたいなものでしたが」

苦笑いしながら、ケイド様はそう答えた。


「それでも何体か倒されたのでしょう?私はただ守られていただけで何もできず…」

思わず襲撃を受けた時の事を思い出し、俯いてしまった。

「そんな事はない!」

ケイド様が叫んだので振り向くと、


「父上が言っていた。私達上に立つ者の責務は戦っている者達をしっかり見ておき、斃れた者がいれば覚えておく事だと。

貴女は逃げなかったのだろう⁉︎ならば責務は果たしているではないか!何も恥じる事はない!」

私の肩を掴み、そう励ましてくれました。


その言葉に僅かに涙ぐみながら、

「ケイド様…ありがとうございます」

私は微笑みながら、ケイド様にお礼を言った。

暫しそのままの状態でいると、侍女が咳払いをし、頬を赤く染めたケイド様が慌てて離れた。

「いや、すまない!つい力が入ってしまって…肩の方は大丈夫か?」

その問いに答えようとした時、


《坑道守備隊、スケルトンおよそ一個中隊がそちらへ向かった。手筈通り迎撃してくれ》

フレデリック様から【テレパシー】で指示が入った。

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