40話 合同訓練
「そういう事だね。魔王軍の要求を飲まずに立て籠もっていても、難民もたくさん居るから食糧も居住性にも問題があるだろうし、早晩戦わざるを得なくなっていたね」
「ううむ…そうなっていたらよりいっそう被害が出ていましたな…」
肝が冷えた、と言わんばかりの様子でスーリオンが唸った。
「さて、今日の訓練は確認を兼ねて、戦場になる予定の街道の所で隊の入れ替わりとかも訓練して、明日に備えるのがいいと思うけど、どうかな?」
私がそう提案するとエスリナが、
「そうですね、ではサニア王国の選抜部隊も呼んで訓練しましょう。昨日、合成弓や弩も供与したのでそちらも一緒に呼びましょうか。
サイロス、あちらにも伝えてください」
と言い、サイロスが手配をするべく部屋から出て行った。
◆ ◆
しばらく後、城壁の切れ目である東への街道の所に里の戦士達と選抜部隊が集まったが、さすがに人数が多いので全員一斉に訓練という訳にはいかず、攻撃側と防御側に分けて更に2つに分ける事にした。
そして昨日、300張ほど弓や弩を供与されたサニア王国の者達と里の弓・魔法隊の為に標的用に【クリエイトゴーレム】で100体ほど人間大の大きさで作り、城壁の周りを兵士の動きをトレースした状態で動き回らせる事にした(一部は魔法人形が大量に出てきて驚いていたが、他はさほど驚かなかった。だいぶ私の魔法に慣れてきたようだ)。
私は白兵戦訓練の里の戦士とサニア王国の選抜メンバーの境目に立ち、訓練を始める。
まずは攻撃側グループAと防御側グループAが戦闘訓練を始め、防具の【自動防御】が発動した者は負傷したとして次の者に入れ替わる(選抜メンバーは普通の防具なので、私の判断で【テレパシー】で負傷を知らせた)。
特に負傷判定が無かった者も、一定時間が経つと次の列の者と入れ替えを指示した。
そうして全ての列が入れ替わり、グループAの者達が一度は模擬戦闘をこなしたのを確認し、グループBと交代する。
そしてグループBも同じように戦闘訓練が終わると、昼食時になったので昼食を取る事にした。




