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31話 輸送コンテナ

「里最強の戦士のエスリナ様があんなにあっさり…」「魔法だけじゃなくて剣も凄い使い手だったのか」

などの周囲の騒めきの中、エスリナに

「怪我とかはないですか?」

と訊き、一応【(初級魔法)ヒール】をかけた。


「大丈夫です、手合わせありがとうございました」

立ち上がったエスリナが一礼し、それに合わせて私も一礼した。

「私も冒険者として相当鍛えた方ですが、全く敵わなかったですね…さすがです」

(やはりそういう事だよね、他の代表2人より全然若いのに代表をしているのは)

最初に感じた疑問が府に落ちた。


「さて、装備品の第一便が届いたので、この場に出してもいいかな?」

エスリナに訊くと肯いたので、亜空間から7mの長さで縦横2.5mの鉄の箱を取り出した。


「これはコンテナと言って、我が国で物資輸送などに広く利用されているものだ」

驚きで目を丸くしている者達に説明し両開きの扉を開くと、中はおよそ10倍に拡大された空間になっており、防具の入った箱が多数積み上がり、各種武器が入った箱が数十箱、属性の晶石の入った箱が幾つか、指輪と腕輪の入った小箱が幾つかラベル付きで置いてあった。


サイロスに頼んで手分けして運び出してもらい、まずは熟練者達が装備して訓練をしてもらう事にした。

結果は好評で、特に白兵戦を行う者達の動きは近衛服に付与されている【身体強化:上級】の影響で数段良くなった。


武器も物理攻撃武器は切れ味や魔法付与状態での攻撃威力、魔法攻撃は魔法威力がかなり上がったのが模擬標的に対する攻撃比較によって確認され、魔法制御も前よりし易くなるという効果もあり、欲しいという希望者が続出したが、


「まずは一人前の戦士になってから言いなさい」

とエスリナにバッサリ言われ、更に

「2年前の戦いから多くの者が帰って来ませんでした。これ以上同胞が亡くなるのは里の存亡に関わります。ですからまず貴方達が生きて帰れる様にかなり無理をして防具を揃えたのです。

だから、武器が欲しかったら戦功を上げて、今武器を持っている者と同等以上だと証明すれば譲る事とします」


そう言うと、まだ持ち主が決まっていない数十の武器を仕舞う様にサイロスに命じた。


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