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22話 一方その頃(光翼連邦にて)

「…という事で準備を頼む」

軍の主計課の者達を下がらせ、私は皆がいる小会議室へと入った。


入って来た余を見た竜人(形態)の軍務卿が、

「おおフレッド、どうじゃった?」

と訊いてきたので

「とりあえず、私の手持ちから立替える事で納得させたよ」

「そうかそうか、彼奴らの頭と財布の紐は固いからのう、早く話が決まって良かったわい」

そう言い、呵々大笑した。


「いや、しかし先程のは驚きました…突然陛下が光に包まれてしまいどうなる事かと…こうしてご無事で何よりです」

人間族の財務卿はハンカチ片手にそう言い、


「使ったのは【(至高級特殊魔法)偏在】ですよね?自分の分体をあの短時間に創り出せるとはさすがは陛下ですね」

そう言うとハイエルフの外務卿は目を細めた。


「分体はもう1人の私であり、自立行動するから負担とかは全くないけど、最大3割程度の力しか出せないのがネックなんだけどね」

紅茶を飲みながら、私は説明を付け足した。


魔族(サタニアン)の女性がこちらを向いて

「それにしても、戦闘衣のまとまった売り先が決まったのは良かったですね。下手なところに売ると軍事バランスを壊しかねないので、我々としても軍部としても困っていた所でしたから」


その話でふと思いつき、

「イルミーナ内務卿。国の備蓄食糧で入れ替え時期が近づいているのを融通して貰いたいのだが」


「大抵買い叩かれるのでそれは構いませんが、どのくらいの量が必要でしょうか?」

「そうだね、とりあえず人間族10万人の1ヶ月分ほどあればいいかな」

「その量では全て用意するのに1週間程度かかるかと思いますが、宜しいでしょうか?」

「それで問題ないし、数度に分けて受け取るつもりだから宜しく頼む」


それを聞いた内務卿は手配の為に退席し、それを機にしばらく雑談の後、場は解散となった。

『闘技場』に行こうという軍務卿の誘いを今日は断り、一旦自室に戻ろうかと歩き出したが、

「…ついでにアレの主要部と設計図もあると良いかもな」

そう思い、魔導科学省に足を向けた。

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