21話 納品方法
「ところで、お願いしておいて何ですが、注文する品々をどうやってご準備なさるのですか?」
そうスーリオンが訊いてきたので、
「ああ、それなら先程私の『ステータス』を見た時に、
【亜空間収納:姉弟3人で共用】
というのがあっただろう?本国まではさすがに遠いが、姉弟なら【テレパシー】で連絡が取れる。それで共有の収納に注文された品々を入れてもらいこちらで取り出す、という訳だ」
その話に一同驚愕し、
「そんな事が出来るの⁉︎貴方達姉弟って凄いわね!」
アリステラが思わず手を握ってそう言った。
そんなアリステラ達に微笑みながら、
「そんな訳で納品については問題ない。指輪と腕輪は承ったが、武器や防具はどうする?
支払いについては、ミスリル貨は要らんが金貨や流体金属の生産での支払いなら別に100年や200年かかっても構わないが?」
「そうは言われましても、里の長としましては返済に何十年以上もかかるような借金をする事には抵抗がありましてな…」
「そういう話なら私も為政者だから分かる。…ならばまずは防具は白兵戦を行う者だけに配備してはどうかな?前の戦では特に前衛の被害が酷かったのなら今回は殆どが実戦経験が無いか浅い者であろう。そういう者の死傷率は一際高いからな。
そして武器は経験を積んでいる者に持たせれば、より戦果を上げやすくなるであろうからそれでどうだろうか?」
「ううむ、確かに理に叶っておりますな…しかし…」
「同胞の命には代えられんしそれでいいじゃろうが、必要なら何百年でもあの金属を作ってやるわい!」
なおも迷うスーリオンをガルドが叩き、そう背中を押すと、
「ええい、分かったわい!………ではフレデリック様、前衛用の防具2000着と各種武器を…300程、ついでに後衛用の防具を100ほどお願いします…」
心なしか僅かな間にやつれた感が出たスーリオンがそう言った。
その言葉に私は笑みを深め、
「確かに承った。慣らしもあるから明日中には全て納品出来るよう手配するように伝えよう」




