Epilogue
中学1年生の少年がたまたま入った中古屋のCDショップで一枚のCDを手に取った。
ジャケットには白黒で4人の男達が映っていた。
その写真が少年の目には凄く格好良く映った。
どんな曲が入っているのかわからないが少年はそのジャケットに引かれそのCDを購入した。
家に帰った少年は早速購入したCDをプレイヤーのトレイに置き歌詞カードだけを持ってプレイヤーの前にちょこんと座った。
曲に合わせて歌詞カードを目で追う。
一曲目から鳥肌が立ち次の曲が始まる度に興奮を覚えた。
そして、あっという間にアルバム最後の曲となった。
最後の曲のタイトルは『声』。
その曲を聴き始めた時だろうか。
それとももっと前からだったのだろうか。
少年の目からは涙が溢れていた。
■■■■■
「声」
夜空の星に この声が
届くように LALALALALA...
「悲しみの分だけ星は綺麗に
人の目に映るって事を
あなたはそれに気付いてた?」
そう言って君は微笑んだ
一面の空に この声が
響いては消える静かな夜
この言葉君に届くように
この歌君に届くように LALALA...
その微笑みには悲しみが
その目からは涙が
そっと微笑み抱き寄せれば
全てが変わったはずなのに
満天の空に この声が
響いては消える静かな夜
この気持ち君に届くように
この想い君に届くように LALALA...
今、ボクのこの目に映る星達は とても綺麗に輝いているよ
LALALA... LALALA...
小さな光に この声が
響いては消える静かな夜
この恋君に届くように
この愛が君に届きますように
■■■■■
―了
長くなってしまいました。
長くなり過ぎて、どのくらいの方が最後まで読んで下さったのかはわかりません。大抵の方は長くて下手な文章に疲れて途中で読むのを辞めているのだろう。と勝手な想像を膨らませながら最後まで書き上げようとだけ思っておりました。
至らない点や間違い等も沢山あるかもしれませんが自分なりに最後まで書けて本当に良かったと満足しております。
この作品を面白いと思って下さったり登場人物を好きになって下さった方がもしおられましたら、それだけで書いた意味があります。
ありがとうございました。
2025年1月
幸-Sachi-




