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The Voice  作者: 幸-sachi-
The Voice‬ vol.1
22/59

Epilogue

2015年2月15日(日)14時 結城総合病院 雪乃の病室にて


「今日は私達のライブへようこそ。」

真希がそう言うと病室では少し抑えめの拍手が鳴った。

「一曲だけですが歌わせてもらいます。作詞はそこに座られている白石凛さんです。少し抑えめの拍手をお願いします。」

少し笑いが起きながらより抑えめの拍手が鳴った。雪乃は満面の笑みで楽しそうな表情を浮かべながら真希の挨拶を聞いている。雪乃の病室には今、雪乃と雪乃の両親、みなみ、結衣、凛、相川、太田、五十嵐が観客としていて拓也達バンドメンバー4人がいる。

「私達、バンドを結成してから今までバンド名がなかったんです。だけど、とうとうバンド名が決まりました。」

「なになに?バンド名なに?」

雪乃が楽しそうにそう聞いてみんなが笑った。

「実は私も龍司も春人もまだ聞いてなくて知りません。」

「え〜〜。どういう事?」

雪乃がそう言うとまたみんな笑った。

「昨日、拓也がバンド名は前から決めていたって事を私達に言いました。私、前に拓也が同じ事言ってたの聞いてたんだけどバンド名聞きそびれていました。」

「まったくぅ〜。真希ちゃんったらおっちょこちょい。」

雪乃の言葉でそれまで笑わなかった真希も今度ばかりは大きな声で笑ってしまった。

「で、昨日拓也がバンド名発表しようとしたんだけど、私が言うのを止めました。」

「なんでぇ?」

「私達の5人目のバンドメンバー雪乃が今日なら一緒にいるからだよ。」

「やっぱりバンドメンバー全員が揃ってる時にバンド名は発表しないとな。」

「危うくタクは昨日発表しそうになったけどね。」

「…ごめん。」

「雪乃…あなたはこれからも私達の5人目のメンバーだからね。」

「…うん。ありがとう。真希ちゃん。龍司君。春人君。拓也君。みんなありがとう。」

「じゃあ、拓也。バンド名と曲名を発表して。」

「ああ。」

「変なバンド名ならぶっ叩くからね。」

「大丈夫。みんなが気に入ってくれる。」

そう言って拓也は一歩前に出た。

「では聴いて下さい。The Voiceで笑顔。」


■■■■■■■■■■


「笑顔」


君の涙なら僕が拭ってあげる

その先に暗闇がもし広がっているのなら

僕が光りで照らしてあげる

決して一人じゃない事をわかってほしいんだよ


不安や諦めなんて似合わないよ

ステキな笑顔を見せてほしいんだよ

暗闇の中だって笑顔になれるよ

だから ね? 笑って 笑って 笑ってよ


夢だけは断ち切らないで

何も出来ないなんて事はない

君にしかできない事がある

君を望む人がいる そう それが僕なんだよ


※いつだって僕は君を必要としているよ

会いたいよ 一緒にいたいよ 笑いたいよ

ってそう思っているんだよ

だから ね? ほら 笑って 笑って 笑ってよ

笑顔を見せてよ ね?


例え君に嫌われても僕は君が好きなんだよ

この気持ちが伝わるまで僕は絶対に諦めないよ


※repeat


⭐︎Let's spend a smile every day

Let's spend a smile every day

You are not alone Everyone is with you

You are not alone Everyone is with you


⭐︎ repeat


■■■■■■■■■■

長く拙い文章ではございましたが最後までお読み頂いた皆様本当にありがとうございました。

まだ明かされていない部分もありますが橘拓也の高校2年生の話はここまでとなります。


この物語の番外編となる『The Voice vol.1.5 ~episode H.I.N.A~』を公開しました。こちらの方も目を通して頂けると光栄です。

本編の様に長くなり過ぎないよう出来るだけ短く書きたいと思っております。


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