第37話 魔物討伐
最近モチベーションが下がっていて投稿が遅れてしまいました。すいません。
さて今回は前回の続きで魔物討伐の話です。
果たして魔物を討伐することはできるのか⋯
門を出た夕日たちはシストと対峙しているであろう魔物のもとへ急いで向かった。
門を出てから数分。
夕日とリサがティーナさんと初めて会ったあの森の中へと入っていく。
夕日たちはどんどん森深くへと入っていき、前方にシストが見えてきた。
「シスト殿、状況は?」
「狼型の魔物50体程です」
シストは魔物と対峙しており、魔法でなんとか食い止めている様子だった。
それを見て、ティーナは後ろへついてきている騎士団のメンバーの方へ振り返る。
「よしお前ら行くぞ」
「「「はい!!」」」
「夕日とリサはそこで見ておけ」
夕日たちはどうやら参加できないらしい。
自分がまだ魔物と戦える剣術を持っていないことはティーナとの稽古で十分理解していた。
それはリサも同じ。
だから夕日とリサは魔物討伐に参加できないことに納得していた。
騎士団たちはティーナを筆頭に隊列を組み、魔物と対峙した。
「夕日」
夕日たちはティーナたちから20メートル後方に立っていた。
前では戦闘が行われているそんな状況でリサは夕日へと声をかけた。
「どうしたリサ?」
ティーナたちの戦闘を見ていた夕日だが、リサに呼ばれ振り向くと、そこにはかなり真剣な、緊張した面持ちのリサがいた。
「もし、ティーナさんたちが危ない時は助けてあげてください」
「ああ。最初からそのつもりだよ」
リサの心配は当然だ。
でも、夕日はそんな心配など微塵もしていなかった。
「でも、恐らくその必要はないよ」
「どうしてですか?」
「どうしてって、あのティーナさんだし大丈夫でしょ」
夕日はティーナを見て微笑した。
この状況には似つかわしくない夕日の微笑の意味にリサは気づいた。
「あ、そうですね」
リサは魔物と戦っているのがティーナだと気づき、真剣な、緊張した表情は呆気に取られたものへと変わっていった。
「まあ、もし、万が一だけどティーナさんでも歯が立たない場合は『纏魔』を使って魔物を倒すよ」
『纏魔』を使えば魔物を倒せることを夕日は知っている。
それは自分の視点とさらにもう一つの視点の計2個の視点からの記憶が物語っているあるからだ。
シャルネアは『纏魔』を使い手刀だけで魔物を倒した。
だったら夕日にもできるはずだ。否できる。
だから夕日はいつでも応戦できるように心の準備をしていた。
「そういえばなんですけど、夕日はなんで『纏魔』を使わないんですか?」
リサの質問は至極当然のもの。
使えるものがあるのに使わないなんて馬鹿のすることだ。
だが夕日は馬鹿ではない。
それをリサもわかっていたが、何故使わないのかまではわからないでいた。
「確かに『纏魔』を使えばティーナさんにも勝てるかもしれない。でも、それじゃあ意味がないからな。⋯リサ」
「はい?」
「俺たちはどうしてここに来たんだ?」
「えっ、夕日のスキルを使えるようにする為、ですよね?」
「そう。ティーナさんとか感情、心が凄い人と一緒に過し、その心を学んで成長することがこの旅の目標だ。成長する為に旅をしているんだ。だから剣を習うのに『纏魔』を使っていても上辺だけの成長はあるかもしれないけど、真の意味での成長はないんだ。だから『纏魔』は使わないよ」
「⋯そうですね。私も成長しないと」
夕日の言葉に感化されたのかリサは開いていた手を強く握った。
「大丈夫そうだな」
面前での戦いは終わりが見えていた。
シストとティーナが先頭に立ち、処理しきれなかった魔物を騎士団の面々が倒していき、遂に魔物の数も残り3体となった。
「シスト殿そちらは任せた」
「はい。ではそちらは任せます」
シストとティーナは上手く連携をとり、魔物2体を討伐。
残り一体の魔物は騎士団の一人で、リサの稽古相手である男性が倒し魔物の討伐は完了した。
「皆、ご苦労さまだった」
「ふぅ疲れた」
「こう何度も来られちゃキツイですね」
「本当最近どうなってるんだよ」
皆戦闘を終えると口々に愚痴をこぼす。
騎士団がここまで言うほどに最近の魔物の出現率はおかしいのだ。
だが、その理由は誰にもわからない。
騎士団はわけもわからずただ出現する魔物を倒すのみ。
だから、こう愚痴が出てしまうのも自然だった。
ここ最近の魔物の異常発生の理由は神のみぞ知ることだ。
「シスト殿、いつもいつもありがとうございます」
「いえいえ。魔物に都市が襲われるのは私も嫌ですからね」
「これは騎士団の仕事でもあるというのに、もっと努力しなければ」
「困った時はお互い様ですよ。ちょうど魔石に困っていましたから、魔石がもらえるのは助かっています。こちらこそいつもいつもありがとうございます」
その後ティーナたちは都市へと帰り、魔物討伐の疲れを癒やすため稽古は休みとなった。
それは騎士団全員に対してなのだが、一応騎士団のメンバーである夕日は休まず一人、訓練場にて稽古をしていた。
「はぁ、はぁ、はぁ⋯だめだ。これじゃあまだティーナさんに勝てない」
訓練場にある木の棒に対して剣を振るっていた夕日。
その棒をティーナと見立てて一人稽古をしていた。
夕日の成長スピードがいくら早いとはいえ、所詮は素人。
その一人稽古に早くも限界を感じていた。
「やっぱり実戦でやる方がいいな。でも、騎士団は休みだし」
魔物と戦い疲れている騎士団、ましてや最前線で戦っていたティーナに稽古をつけてもらおうなどどうしても思えなかった。
「俺はまだ魔物と戦えない。早く戦えるようになりたい」
そう思い再び一人稽古を再開する夕日。
そんな夕日を訓練場の入口付近で見ている一つの影があった。
「夕日。そんなことじゃいつまでたっても魔物とは戦えないぞ」
「ティーナさん」
「私が相手してやる。ほらやるぞ」
「いいんですか?」
「一人稽古には限界を感じていたんだろ?さあ来い」
「ありがとうございますティーナさん」
ティーナに感謝しつつ、夕日はティーナへと迫る。
そうして広い訓練場に二人だけの稽古は始まった。
呆気なく終わってしまった魔物の討伐。やはりティーナは強いですね。もう彼女さえいれば大体の魔物倒せるのではないでしょうか。
さて、次は本編ではなくティーナが英雄と呼ばれるようになった過去の話を書こうと思います。どうぞお楽しみに
それと新作の小説を投稿させていただきました。新作「シスターsister」もぜひお読みください。




