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三秒転生 〜神に三秒で敵を倒せと言われたのだが〜  作者: サカキ
第二章 人間の国キャストレ
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閑話 リサの心境

今回はリサ視点で書きました。隠された気持ちがわかると思います。

少し遡り盗賊と夕日たちが対峙している頃、リサは夕日を見ていた。

(夕日ならこの状況を何とかしてくれる)

リサの期待が届いたのか夕日は行動に出た。



疾風ゲイル



夕日がボソッと呟いた直後、リサを猛烈な風が襲った。



「きゃっ!?」



リサは猛烈な風に流される髪を押さえ、風に負けないように踏ん張っていた。

(なんですかこの風は?いつ止むのでしょうか)

猛烈に吹いていた風はすぐに収まり、リサの心配はすぐに要らぬものとなった。



「え?」



声を出し驚くリフッシの声を聞き、リサもリフッシの視線の先を見る。



「い、一体何が?」



リサの目には地面に倒れている盗賊が映っていた。

(夕日!!)

驚くとリフッシと反対にリサは何が起こったのかなんとなくわかっていた。



「もしかして、夕日。君が?」



倒れている盗賊の真ん中に佇む男の影。

その男とはリサの予想通り夕日だった。



「そうか。夕日が子供とカプリティーナさんを救ってくれたのか」



リフッシは安堵に胸を撫でおろす。

(流石です夕日。夕日ならやってくれると信じてました)

リサは夕日を見つめ頬を少し赤くしていた。

その夕日はというと自由になった子供とカプリティーナを見ていた。

夕日の視線に気づいたカプリティーナが質問を投げかけてくる。



「あの、一体何をしたんですか?」

「魔法と武術を使って敵を倒しました」

「武術ですか」

「そうです。武術です」



そんな会話をしていたらようやく状況が理解できた子供たちが驚きに声を上げる。



「僕たち助かったんだ」

「よかった。よかったよー」

「ゔぇーーーん!!!!」



それから警備員を呼び、盗賊たちは連行され、事件は終わった。

その後カプリティーナと別れを告げ、家に帰るため静かな夜道を歩いていた。



「それで、夕日。君は一体何者なんだい?」

「それは⋯」

「そうか。やっぱり言えないか。じゃなきゃ最初から言っているものな」

「すいません。こればっかりは」

「まあいいさ。君たちが何者であろうとどうでもいい。夕日は子供とカプリティーナさんを助けた良き人だということ。それさえわかれば」



夕日は自分が何者であるか言うことができない。

たとえそれが優しく心が広いリフッシであっても。

(お父様との約束をしっかりと守っていますね)

夕日は王との約束がある。

神を倒すということを言ってはならないこと。

それを夕日はしっかり守っている。

そのことが夕日に対するリサの信頼を上げていた。

それから夕日とリフッシの会話はなく、ただ家へと歩くのみとなった。

(あのとき夕日は動けた。対して私は動けずただじっと他人がどうにかしてくれるのを待つだけ)

リサは静かな夜道を歩きながら先程の出来事を思い出していた。

(戦うにしても他人の力を借りるしかなくて⋯私、夕日の力になれてるのかな?今日みたいに夕日に守られてるだけなのは嫌だ。私も自分の力で夕日を守れるくらいの力が欲しい)

静かで冷える夜道。

ただ、その寒さの中でもリサの心は一段と熱かった。

また、時々書くと思うのでよろしくお願いします。

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