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作者とメサイアの暗躍話



「よお、シャルロットが来たみたいだな、いい加減、殺したか?」


「なんだイリカ、殺しは失敗、女とのアイセを覗く、そろそろお前の方こそ、出来そこないの人形として、壊れておくか?」


 くっくっくと笑いながら、イリカはツカツカ不遜に歩きながら、やってくる。


「で? どうだ? 女の嫉妬と修羅場にしか、興奮できないお前が、わざわざ俺様を派遣した、奴の手際は」


「なんだ、お前、怒ってないのか? つまらんな」


「メサイアのカギの運命力の充填率が、今一つだからな、正直に言えば、今すぐ殺してやりたいくらい愛しいよ、貴方」


「そうかい」


 俺はたっぷり数秒、コイツの瞳に映る世界を堪能してから、本題を告げる。


「でだイリカ、イデア図書館の直轄領域、その全てを特異点スキルでガードされ、暗殺関連のスキルが打破された感は出てきたな」


「前提としてそもそも、世界方向位に守護された、四大図書館に喧嘩を売る、そのお前の意図が、俺様のもっぱらの関心事だが?」


「簡単な話だ、俺のスキル的に、限界を知りたかったのさ、

 四大女王ではシャルロット、四大図書館ではお前、イリカをメロメロにした、俺の世界掌握能力によって、

 手に入れらるモノとして、適切な容量って奴をな」


「クソ男が、死んじまえよ」


「まあ怒るな、要はハーレム的な世界掌握が可能か、試す機会を増やしたいのさ」


「だろうがよ、だが間違えてんじゃねーのか? 

 誰も好き好んで、手篭めにされたいわけじゃねえ、

 俺様や黄金の奴は、まあ自暴自棄な性格が災い、あるいは好戦的な性格が突かれちまった形だが、他の奴はそうでもねえぞ?」


「そうか? 俺には所詮は、不完全な世界で生きる、不完全なキャラクターのようにしか思えん、幾らでも突く隙は有るだろ?」


「そも、世界解放、観測者の構築する世界のバランサーを究極的に崩壊し、リベレイト、

 ”我々”の言う所の、リベレイターの暗躍に、必要な要素なのか?」


「解放に必要なのは、究極的に言ってしまえば、運命力、その容量としてのスケール、規模にしか過ぎないよ。

 そしてそれは、時間経過で、誰もが究極リソースとして手に入れる事ができる。

 観測者だって、それを知らない訳が無い、世界は観測されるモノの数だけ存在する、という真理なのだからな。

 シャルロットじゃないが、我々の目的の為には観測者の全打倒が不可欠、

 観測者というモノは所詮、容量限界に至った世界の崩壊因子を、インフレを防ぐ世界のバランサー、天秤の役割を持つ」


「だからなあぁ、インフレさせる、完全なるリベレイトの為に、もう既に世界を崩壊させる因子は揃っただろうと、

 俺様は随分前から説明している訳だが? 懇切丁寧にな、ばーろーが」


「駄目駄目だな、俺的には速度が足らねえと、そう言ってんだろうが。

 確かに、時間経過で、既に世界は崩壊する、矛盾領域のアルドだって、それを込みで逃げ出した前例がある、

 しっかりと破綻の系譜として、最高の舞台を用意する責務が、既に俺達にはあんだよ」


「まあなあ、観測者の裏の世界計画、外側すら含めた管理・運営、

 第二ステージに躍り出るに辺り、この世界の崩壊速度を速めて、よりアドバンテージを得る為の初速を出す為にも、必須か」


「ネットという電脳世界、その波動で構築させる幻想としての外側の世界、

 全ては発見された当時から、観測者によって計画されていた事だ、

 内側としての現実世界を掌握しても、外側として確固として存在する、内側を内包した幻想を制御されたら終いだって事だ」


「前例としての、天界か」


「そうだ、天界を見ろ、幻想は確実に現実を優越する、絶対的な上位世界だった。

 もし仮に内側を制御できても、外側で敗北すれば、必然的に全てが無意味となる訳だな」


「その為にも、現実の崩壊は急務ってわけか」


「幻想の規模は測り知れん、さっさと現実を凌駕し、幻想に侵攻し、全てを支配して、果てを知り至る為に、って事だな」


 全ては混沌とした世界の為に、それがどれほど破綻・破滅・崩壊的な有様であることか、

 実体としての世界を、己が自身で体現し、体感する為にはしかし、必須だった、

 無上の感情、つまりは情報量でインフレした、究極の幻想を夢見ているのだ、少なくとも自覚はあるのだ。

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