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小田からの贈り物

懺悔

作者: 小田虹里

「アンタなんか、生まなきゃ良かった」


その言葉は絶望を与えた。


命は、選べない。


生まれてくる姿、場所、そして親を選べない。


だからこそ、生まれてきた場所を「運命」として、生きたいと思う。



逃れようのない「運命」。


変えられない「現実」。



このパパには、どんな子で居れば好かれるのだろう。


このママは、どんな子を望んでいるのだろう。



いつも、いつも、顔色をうかがって。


頬をぶたれ、蹴飛ばされ。


家を追い出され。



それでも、帰りたかった「家」があった。



そこにしか、居場所がないと思いこんでいたから。



しかし、従順だった子どもにも、やがては反抗期がやってくる。



「買い物くらいしたら?主婦でしょ」



言い放ってやった。



壁も蹴破った。



理由無くではない。



大切な絵を捨てられ、腹が立ったから。




それでも、悪いのはいつでも「子ども」だった。



いつしか、反抗期は終わり、今度は病んだ。



物が食べられない、眠れない。


頭の中もこころの中も、壊れていった。



今もまだ、「死にたい」と思うほどに病んでいる。



けれども、先に母が逝った。



「生まれてきてくれて、ママの子どもでいてくれて、ありがとう」



ママは、赦されて死んでいった。



僕は、ママに赦されていたのだろうか。



僕は、結局……理想的な「子ども」ではいられなかったに違いない。



悔しい。



お腹を痛めて生んでくれた「命」なのに。


どうして、ママをもっと大切に出来なかったのだろう。


どうして、「死にたい」なんて考えてしまうのだろう。



「死にたい」なんていう感情よ、消え去れ。



なんて。



簡単に消えたら病んだりはしない。




今、泣いているのは誰?



今、泣いているのは何故?



こんばんは、はじめまして。


小田虹里と申します。



今回は、小田の闇を全回……近く、出させていただきました。


区分がエッセイなのか、文学なのか。

よく分からなかった為、短いこともあり、「詩」を選択させていただきました。


実は、昨日。


11月2日は、私の幼なじみのお父さんの命日でした。


心筋梗塞だったかと記憶しています。


普段、明るく元気で活発な幼なじみ。


お通夜で泣いている姿を見て、胸が痛みました。


私はその前日に、日記にて「もう死にたい」と書いておりました。


それを知っていた幼なじみは、「死ぬなんて言うなよ!生きようよ!」と、泣き出す私を抱き締めながら、訴えかけてくれました。


「ゴメンね、ゴメンね……」


何度も幼なじみに謝りました。



リスカ。

OD。

打撲。



とにかく、自分を痛めつけていました。


でも今は、落ち着き……はじめています。



まだ、完治した訳ではないので、お腹にも刺し傷があります。



不幸自慢がしたい訳ではないのです。



昨日、またいじめでひとりの中学生が亡くなったことを知り、ショックを受けました。



生きることは辛い。


辛いことは苦しい。



それでも、いつかは救われると信じたいのです。



それは、「死」という、「生」からの解放ではなく、生きているからこその「幸せ」を、見つけて欲しいのです。



私は、見つけました。



「小説を通して、自分の考えを訴える」


「お絵描き」


「パパとの釣り」


「パパとの旅行」


「庭いじり」



です。



ちっぽけかもしれません。

それでも、いいじゃないですか。



まだ、迷っている方は、一度、足を止め、歩くことをやめましょう。



そうしたら、今まで気付かなかった世界に出会えるはずです。



長くなりましたが、ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。



また、シリーズものや別作品でも、お会い出来ますと幸いです。




本当に、ありがとうございました。



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― 新着の感想 ―
[一言] 私は 「あなたは、橋の下にいたのを拾ってきたのよ」 と薄く笑いながら言われたことを思い出し、開幕この台詞かと半笑いしながら、読み始めましたが・・・中程まで読んだところで目に涙が溜まっていまし…
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