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ヒーローライクヒール(リメイク連載中)  作者: 手頃羊
10話:イーストケース
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その1・東に行こう

[フレア]

ハゼット「なぁフレア、ちょっといいか。」

朝食を終え、いつものようにギルドのカウンター席のイスで依頼が来るまでダラダラしてようかと思っているとハゼットに話しかけられた。

ハゼット「お前は今日、何か用事はあるか?」

フレア「いや?特にないっすけど…。依頼ですか?」

ハゼット「あぁ。東のイクツキという町の者から依頼が来ている。これが手紙だ。」

手紙の内容を簡潔に説明すると、

夜に出歩くと人が何者かに襲われるとういう事件がここ数週間発生しており、現地の自警団ではどうしようもできないそうなので、実力のあるアリアンテのギルドに依頼を出した

ということだ。

フレア「イクツキって町は自警団なんですか?」

ハゼット「そもそもギルドってのは、ウチが発祥だ。」

フレア「あれ?そうだったんですか?」

ハゼット「4年前に開始したものだからな。名前こそ広まってはいるものの、ギルドを結成している町ってのはなかなか無いんだよ。たまにギルドがある町があるが、そういうのは大抵大きい町だ。」

アリアンテの町は一応この世界の中でも大きい部類に入る。小さい町は自警団という町民や村民が自分の仕事の合間に活動をするものを結成している。ギルドは自警団とは違って、それを1つの職業としているのだ。ギルドの方が専門的な感じだ。

フレア「自警団じゃあ難しいでしょうねぇ。ハゼットさんも行くんですか?」

ハゼット「いや、俺は行けない。フィレーから依頼があってな。」

フレア「フィレーってことは、ドラゴンですか?」

毎年、夏に入る前の時期はドラゴンの繁殖期となる。

ドラゴンは、大陸から離れた孤島にのみ生息している巨大な魔獣だ(世には知能を持っているので魔獣ではなく獣人、そうでなくとも魔獣に分類されるべきでないという学者もいる)。

親ドラゴンが子どもを産むと、消耗した体力を回復する為、本来は島の生物を餌とするのだが、人間がたまにおやつを食べたくなるように大陸に来て人間の村や町を襲うのだ。

そしてその龍の島に1番近い村がフィレーという村なのである。

ハゼット「出発は明日だがな。また1,2ヶ月ほど留守にすると思う。」

フレア「はいはい、食われないでくださいよ?ってかイクツキには俺一人で行くんですか?」

ハゼット「なんだ?1人がいいか?」

フレア「いや、さすがにイヤですよ。」

ハゼット「だろう?まぁ、誰を連れてくかはお前に任せる。明日の昼までには出発してくれ。」


フレア「誰を連れてくかな~。」

クロノ「どったの?悩み事?」

クロノは確かに強いし、戦闘中の判断もすごいよなぁ…。

クロノに依頼の事を伝える。

クロノ「へぇ~。夜に人がねぇ…。俺もついてっていい?」

フレア「いいの?」

クロノ「東国がどんな感じなのか見てみたいってのもあるしね。」

アクア「じゃああたしも連れてってよ。」

フレア「姉さんも?別にいいけど、なんで?」

アクア「弟がヘマやらかさないか心配なのさ。」

このやろう…。


というわけで、俺、クロノ、アクア姉さんの3人で行く事になった。

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