伝えたいこと。
改めて、言葉の深さを知った。
俺はこいつが嫌い。なんで?それは、
言葉がうまく伝わってこないから。
…とかなんとか、前は思っていた。
だけど、今は違う。
俺があいつの言葉をわかってやれなかっただけだ。
俺の言っている”あいつ”とは、言語障害がある奴。
…いきなりの言語障害。
俺は、会話がなりたたず、いらいらする毎日。
一度思い切っていったことがある。
【てめぇの、言葉わけわかんねえんだよ、いっそしゃべんな!!】
って。
そのとき、俺は一生背負う後悔したね。
なんでかって?あいつ、自分で喉切って死んだ。
即死だったって。
なんで、俺。後悔どころじゃない。
土下座して、謝る事がいっぱいある。
いや、むしろ土下座じゃ、すまない。
ごめん。ごめんしか、でてこないよ。
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栄 透
現:18歳
不良ではないが、よく言葉のあやふやで、不良っぽくみえてしまう。
相手の気持ちがわかっているのに、相手のスペースにあやまることができない。
言語障害の男子
斉藤 輝昭
言葉がうまく通じず、いらいらさせている自分に嫌になる。
そんな毎日であった。
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事の起こりは、
数年前俺が中学2年の夏休み。
あいつは急に倒れた。
俺と遊んでいるときに、いきなり倒れた。
救急車を呼んで、病院までついてったんだけど、
そのときはただの、熱中症だって、医者はいってた。
だから、油断してなんも心配してなかった。
数日後、俺はまた輝昭と遊ぼうと、家に電話した。
そしたら、輝昭の母さんが電話にでた。
「もしもし」
「あの、輝昭君いますか」
「…ごめんね、あの子いま、病院で入院してるのよ」
「え、?なんでですか?」
「癌でね…」
俺は、受話器を落として、数秒間固まっていた。
だって、…いつもどおり、明るくて、そんな症状特になかったから…。
俺の所為…?俺の所為なの?あの日、無理やり外で遊んだから…?
それから、電話を切り、
母さんに頼んで、病院までいった。
あいつのをすぐに聞いて、行った。
すると、あいつは、ベッドに横になって本を読んでいた。
「…」ゆっくりこっちを見ると、にこっと微笑んで、トントンッと、ベッドの空いてるところを
たたいて、
こっちおいで、といってるようだった。
それに答えて、ベッドに行った。すると
「…と…る……。ご…………め……」
と、行ってきた。
ごめ?なに?俺は相手の顔見ると、「何?」といった。
するとあいつは、すこししょんぼりしたふうに、俯き
「……」首を振った。
「……。大丈夫?具合悪い?」と、いうと
「…だ・・・・・・・・・ぶ」
だぶ?
なんていってるか、わけわかんなくなった。
その、2年後、
俺は、高1になり、そろそろいらいらしてきた。
なににしろ、途切れとぎれ、
聞かない俺も俺だったのかも知れない。
だけど…あいつもあいつだ。紙にかけばいいのに。
と、思い始めてきた。
「なんかいるもんある?」
「み……らえる・・・・ぅぉー・・・・・・t」
(ミネラルウォーター)
「あ?なんつった?」
と、案外厳しい口調で、言うと
相手は泣きそうな顔して
「み・・・・・・うぉ・・・・」
「なんだよ!!」
俺は、つい我慢しきれなくなって、怒鳴ってしまった。
その後、なにも言わず病室のドアを乱暴にしめて、
ロビーの椅子に座ってうずくまっていた。
「ごめんな、テル…。あんなつもりじゃなかったのに・・・」
と、ひとりつぶやくと、小さな手が俺の頭を撫でてきた。
「…?」と、上を向くと、輝昭が優しい微笑をかけて、撫でてきた。
「ッ…ごめん、ごめん、輝昭ッ」
泣きながら誤り、ぎゅーとして、頭をなでた。
誤っても謝り切れない…。
もう、こんなことはしない。
とおもいながら、半年、
俺は、高2になった。
その年・・・
俺は、後悔をしてしまった・・・。
言葉の練習をしている最中。あいつはいきなり、なにかをいいだした
「あ・・・・ぅえ…ぉ…く・・・・ぁ…ぇ」
名に行っているのか分からない。
なにをしたいのか分からなかった。
そして、俺は、ブチ切れた。
【てめぇの、言葉わけわかんねえんだよ、いっそしゃべんな】
って。
あいつは、泣きそうな顔をして、だけど、かおをあげるとにこっと微笑んで。
その笑顔が今でも、頭から離れない。
翌日、俺はいつものように、病室にいった。
輝昭が居たはずの、ベッドが、無くなっていた。
「あれ?退院したのかな?」とか思いながら、ナースステーションにいくと
「……輝昭くん…?。あの子、自殺したわよ」
といってきた。
最初俺はよく分からなかった。なにがなんだか。
「え?どういうい・・・」
「あの子、なにがあったのかわかならいけど、カッターで喉きって、ベッドに横たわってたの。
このぬいぐるみもってね」
と、言っていた。
ぬいぐるみ。それは、俺が昔あいつにあげた。
カメのぬいぐるみ。
「ぁ…なんで、なんでだよ…」
と、言いながら、
「輝昭に合わせろや!!!」と、ナースに向かって叫んだ。
そうすると、ナースは、手を引き、輝昭の眠っている病室へつれてってくれた。
布で、覆われた、輝昭が横たわっている。
それに、俺は数分近寄れなかった。
「て、るあき…?、起きろよ。起きてよ。なぁ」
と、いいながら、俺は歩み寄った。
「寝てるんだろ?冗談なんだろ?。」
とかありえるはずのない、言葉をつぶやきながら。
「ほら、はやくかえろうぜ。何してんだよ。」
数時間、輝昭のそばに居た。
俺は、
何で、
なんで、輝昭の思ってることを、
わかってやれなかったんだろう。
ありがとう。
っていまさら言っても、
伝わらないよな。
輝昭。
お前に伝えたいこと。
言葉が伝わらなくて、
イライラして、ごめんな?。
お前は友達、いや、それ以上の親友だ。
ずっと。ずっと。
お前が死んだ今。俺は友達が居なくて、ずっと一人だ。
寂しい。寂しいよ。
楽しかったあの日を返してほしい。
俺の馬鹿。
…お前のブンも、楽しく生きるよ。
また、会おうな。
…大好きだぜ。 テルあき・・・
END
ほんとなんか、すいませんorz.
なんか、こういうのかきたいなとかおもって…orz.
最後までみてくださったかた、ありがとうございましたッ