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救世主  作者: 未来ミク
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夜はいい。心が落ち着く。そしてドキドキもする。

しかしあまりに静かだ。

24時間活動する時代なのに静かすぎる。

夜空の下、空気が不安な意思を帯びて包んでいる。

悩みや不景気による気の重さや活動の停止を感じた。

解決する立場に身を置いているのかというと、自費出版で意見を述べるか、政治家にでもならないとダメなような気がしていた。

科学者が第一だった。そう。たしかに。

数学、物理、化学、英語。

挫折した。カリスマ性を失うようでも同じ悩みの方のために打ち明けねばなるまい。

が、これは勉強を面白いと感じなかったからの結果だ。

面白く来れてたら今頃他の誰よりもできるようになっていたはずだ。

勉強が苦痛だから一生できるようにならないという絶望と、やればできるという希望を含んでいた。

全力は出していない。

さてこれから何をしようか。

パチンコ店はもう閉まっているし、マンガ喫茶か、ひとりでカラオケか、ファミレスで食事をとりながらコンビニで買った新聞や雑誌を読もうか。

本当ならどれも楽しいはずなのに、今は何に対してさえも乗り気でないのだ。

もっともパチンコなんてするお金はないのだ。

マンガ喫茶にしたって3時間パックが1000円は高い。なにしろすぐに眠ってしまうのだから実際に読む時間は数十分だ。

レストランはというとなぜか食事の他にビールを頼まないとくつろげないような気がするので別の機会にするとしよう。

そうして外出したい気持ちはあったが自宅に入った。

この家だってもうすぐ金を払う人がいなくなる。

いそがねばならない。


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