第〇二説|春眠暁を覚えず
僕は此処最近、特に力を入れて取り組んでいる創作活動がある。それは「白黒版(monokuro ban)」の楽曲制作だ。此れ迄のどの「project」とも異なる新たな試みであるこの制作では、作詞作曲から編曲、映像制作までの一連の制作を僕一人で取り組んで作り上げるという形態をとっている。此処で差異をより感じられる様、此れ迄を少し振り返ってみる。例えば「demo series」では主に打ち込みではない実際に引いたピアノの音源を基に、映像を加えて投稿するというカタチをとっている。また「suno AI」シリーズでは、此れ迄の原案から作詞したものを再構成し、作曲部分において楽曲生成AIである「suno AI」を用い、其れに映像を加え(自身で映像を制作することが多かったが、此処最近は親和性があると感じる映像を加えるという事も行っている)、一つの作品として成立させる”実験的創作”位置づけた創作活動も行ってきたり、他にも例を挙げるとかなり様々あるが、それなりに作品を多く創り続けてきた。そんな中である種「白黒版」というのは、僕の此れ迄の「集大成的な創作」と言えるのかも知れない。
話を元へ戻すが、そんな「白黒版」として投稿すべく、現在「OUTSIDER(仮)」と春を意識した楽曲、「春眠暁を覚えず」を言う楽曲を制作している。こうして言葉を紡いでいる少し前に「春眠暁を覚えず」という楽曲のフルバージョンの仮歌詞をYouTube Liveにて公開、意図を解説したりした。個人的にこれらの楽曲というものを作り上げられたという事は、自分の中でかなり大きな、込み上げてくるモノがあった。少しばかり、只確実な一歩を踏み出したような感覚に、僕はなった。