第〇一説|今を、生きる。
「四条都葩」として、或いは「旗本仁」として創作活動を始めて半年以上の月日があっという間に流れた。こうして言葉を紡いでいる少し前にも、YouTubeにこれまでとこれからの活動についてを思いながら一人語る動画を投稿したりと、此れ迄の、恐らく決して長くは無い創作家としての日々を回顧する時間というのが最近は増えた。
そして一人の今を生きる人間として、随分と此の創作活動によって自分自身は変化したなと常々感じる。活動を始めた時、僕は「こういう作品を創りたい。」だとか、「こういう映像が撮りたい」など様々な原案やそういった断片的なものをそれなりに多く携えていた。然しながら、そういったものを研磨して、作品に落とし込める技術も無ければ、知識すらも乏しかった。そんな中、ならば自分はどの様に活動していくか、知識や技術を身に付けていくのかというのを考え、計画を立てて、今日まで其れなりにこなしてきたつもりだ。歌詞の一つにしても、写真の一つにせよ、自分の中で感じる変化や成長というのは此れ迄歩んできた人生の中でも大きなものであった。
まだまだ未熟な部分や足りぬモノも当然沢山ある。そして、まだまだ自分の事や作品の事について知らぬ人も多くいる。誰かの傍にそっと添えられた御守り代わりの本のように、此れからも作品を創り続けたいと明るく輝く月を見て、僕はそう強く思った。