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透明なメモ

群青色のメモ  三年後の僕らへ

作者: 甘月 撓折

三年後の僕らへ。

生きているのか死んでいるのか。

くだらないを、繰り返そう。


僕らはいつだって、夢を見ていた。


あれがしたい、これがしたい、

無意味な夢をいつまでも見ていた。


僕らはいつだって、強欲だった。


あれがほしい、これがほしい、

手に入るはずのないものをいつまでも求めていた。


本当にほしいものは、

本当にやるべきことは、

自らの一番近くにあるというのに。


それに気づかず、

それに気づこうとせず、

僕らはいつだって藻掻いて苦しんでいる。


拝啓、

三年後の僕らへ。


今日もいい一日になりますように。



僕のメモはここで終わり。

次はあなたの番さ。

いつか空を飛べる日がくることを願って。



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