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第六十話 猛攻撃

「はああああ!!」


 優樹がガイコツ兵に向かって攻撃を放つも、左手に持っている大きな盾にはじかれる。


「やっぱだめか。」

「正面から突破するのは厳しそうだな。」

「あの武器を封じることができれば…。」






「そこの人!幹部がどこにいるか教えてくれ!」

「なんだ急に。」

「いいから早く!」

「えっと新大陸の北西に岩窟があって、そこの中にいるらしいけど。」

「ありがとう!」


 俺は礼を言うとすぐさまウルゴアの街を出発する。


「おいちょっと…!その恰好で行くのかよ…!」


 その声は俺には届かなかった。


「新大陸ってどうやって行けばいいんだ。あの場所に行けばつながってんのかな。」


 俺はまだ新大陸にどうやって行くのか、そこはどんな場所なのかを知らない。


 走っていくと、やがて魔法陣の前に着いた。そしてごくりと唾を飲み込む。


「大丈夫だ。美織は俺の中で生きているんだ。」


 この魔法陣の転移先は美織が俺をかばって死んだ場所。本当ならもう二度と行きたくない場所だ。


「スゥー…ハァ―…。よし行くぞ!」


 気合を入れて魔法陣に飛び込む。


 真っ先に目に移りこんできたのは巨大な樹だった。


「あの樹…新大陸があるならあの先だな。」


 俺は樹の裏側へと回り込む。


「…やっぱそうか。この魔法陣が新大陸につながってるんだな。」


 ここから先は何が待っているかわからない。


「一人で行動するっていうのも久しぶりだな。」


 誰も守ってくれる人はいない。何をするにも自分の力のみを信じるしかない。


 再度気合を入れ、俺は魔法陣に足を踏み入れる。


「……はあっくしょん!!なんだここ…!」


 予想だにしなかった雪の世界に震えが止まらない。


「ここで止まってる場合じゃない、急がないと。」






「みんな、ちょっと聞いて。」

「なんかいい方法でも思いついたのか?」


 私たちはガイコツ兵の攻撃をかわしつつ会話を続ける。


「まずはあの一番厄介な剣を壊すべきだと思うの。」


 リーチが長く、あの剣を振り回され続けると思うように動けない。


「だったら剣を振り下ろした瞬間を狙いたいね。」


 目指すはそのスキに横から攻撃を入れて剣を折ることだ。


「剣を壊すのは私たちが担当しよう。君たちはいつでも攻撃態勢に入れるように準備しているといい。」

「…わかりました。」


 私たちは後ろへと下がり、待機する。


「あいつらどうするつもりなんだ?」

「あたしらも一緒に戦った方がよくない?」

「黒谷さんには黒谷さんの考えがあるんだよ。」


 人数が多ければいいというわけじゃない。今までやってきたパーティーメンバーとの連携に私たちが入ったらかえってやりにくいということもあるだろう。


「たまには俺たちもいいところ見せないとな!」

「俺は別にそんなのどうでもいいけどな。」

「勝てばいいんだよ勝てば。」


 黒谷たちはそれそれが別の方向に走り出す。


「よっしゃあ!」


 最初に攻めたのは優樹だった。


「次頼む!」


 背後に回った仲間の二人がスキル攻撃を放つ。


『ジャイアントアックス!!』

『ヘビーロッド!!』


 ガイコツ兵は盾を構え、二人の攻撃を受け止める。


「次は俺たちの番だ!!」


 すかさず別の二人が背後から攻撃を仕掛ける。


 とっさにガイコツ兵は大きな剣を二人めがけて振り下ろす。


「かかったな。」

「ふん!!!」


 二人の影に隠れていた黒谷がガイコツ兵の剣の振りに合わせて、横から思い切りぶった斬る。


「一度振ってしまった剣の軌道は変えられまい。」

「今だ!お前ら行け!」


 剣が使えないのであればこっちのもんだ。


「翼ちゃん!」

「おっけー!」


 私と翼ちゃんはガイコツ兵の頭めがけて思い切りジャンプする。


「これで決める!!」


 そのままスキルを発動しようとした次の瞬間、ガイコツ兵の目が赤く光る。すると肩から一本鋭くとがった骨が飛び出てくる。


「真白!早乙女!」


 ガイコツ兵は左手に持っていた盾を手放し、肩から飛び出た骨をつかむ。


 そして引っこ抜くと、そのまま私たちめがけてまるで剣のように振る。


「やばっ…!」


 私と翼ちゃんは空中でうまく動くことができず、攻撃をくらい吹き飛ばされてしまった。


「二人とも大丈夫か!?」

「痛っ……何とか…。」


 何とか防げたが、そう何度もくらっていては身が持たない。


「本番はこれからってことか…。」

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