第24話〜罰とラック〜
「清くん、テストどうだった?」
詩織は自分の荷物を鞄にしまいながら聞いてくる。
「・・・」
「お兄ちゃん、まさかだめだったの?」
我が妹的存在のヒメが、心配そうな声で聞いてくる。
「あ、いや、うん、予想以上にできた・・・と思う」
「本当かよ?」
隆起がからかい気味に聞いてくる、が、そんなことはどうでもいい、今回はマジでできた・・・と思う。正直ここまで自分でできたと思ったことがない程だ。
(調子狂うな・・・)
「まぁ清人ができたんならいいじゃないか、そういう隆起はどうだったの?」
「ん?聞いて驚くなよ?」
フフフと不気味な笑みをこぼしている、正直周りの女子どころか男子も引いている、まぁキモいから当然なんだけど。
「なんと!半分くらいできたのだ!!」
「「なに〜〜〜〜〜!!??」」
「はっはっはっ」
周りの男子から”マジか!?””半分以上だと!?””殺す!!”とか聞こえてくる、言われている張本人は教卓の前でVサインを出している。けどこんなことでここまで騒がれるのって、なんかかわいそうな奴だな・・・。まぁ俺も人のことは言えなけどさ、ああはなりたくないね。
それより隆起、命狙われてるぞ?
そんなことをしていると、教室の扉が開き、我らが生徒会長が姿を現した。扉を開けた途端に今までの騒ぎがうそかのように静まり返った。さすがに存在感がちがうな。教室にはいるとまっさきに俺達の方へと足を向ける。
「清人くん、テストどうだった?」
「ああ、おかげさまでな。」
「そう、じゃあいきましょうか」
「いくって、どこに?」
まひろは、なにいってんの?みたいな顔をしながらこちらを見ている。
「ラックよラック」
ラックとは、ラクドバーガーという人気のバーガーショップである。まぁそれはさておき
「だってよ隆起、あんがと」
「え?なにその俺がおごる的のりは」
お前はもうそういう位置付けだ、あきらめろ隆起よ。
「なにいってるの?奢るのは清人くんよ。」
・・・
・・・
・・?
「は?」
なんで?隆起ならわかるけどなぜに俺?しかしまひろは俺に向かって指を指していた。
そんな清人の様子を見たまひろは、少し怒り気味の口調に変わっていた。
「は?じゃないわよ、これは罰なのよ?」
罰・・・なんの?
「そうだね、確かに・・・」
「うん、罰だね」
ヒメと詩織も納得したように頷いているけど、本人である俺がまったく状況が掴めないんだけど。
「ああそうだな、罰だな」
隆起まで・・・
「なぁ、一体何の罰なんだ?」
「はぁ?そんなの知らん」
バキッ!
こいつに聞いた俺がばかだったか。
「なんのって、今朝だよ今朝」
殴り倒した隆起の変わりに詩織が答える。今朝・・・?
「もう、携帯だよ、出なかったでしょ?お兄ちゃん」
いまいちよくわからない俺のためにヒメが補足してくれた。
ああ、罰って俺が携帯に出なかったからってことか。
「それで俺に奢れと」
「そ」
「悪いとは思うが全員分はさすがに無理だぞ」
いくら俺でもさすがに6人分奢れるほど金を持ち合わせていない。すると一人隆起の相手をしていた健司が声をだした。
「僕は自分で払うから気にしないでいいよ」
健司はそういいながらさわやかな笑顔を見せる。ああ、周りで騒いでる女子とは違うけど俺も感動したぜ・・・
「俺の分はちゃんと奢れよ!清人!」
隆起は俺に殴られた頭を抑えながら言ってきた。ちっそのまま寝てればいいものを、でも一応電話はしてくれたんだな。
「なに言ってるのさ隆起、君は電話してないだろ」
「あ!こら健司そのことは「ふん!」ぐはっ!」
俺は再びさっきと同じ所に踵おとしを入れてやった。成敗
「ほら、そんなことしてないで早くいきましょ」
隆起のことはどうでもいい、という発言とともにまひろ達はすでに扉の前に立っていた。
「はぁ〜、わかったよ」
男は諦めが肝心だな。
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そして現在俺達はラックで食事をしていた。
「へ〜これが噂のラックバーガーなのね」
「そうだよ〜、まひろちゃん食べたことないの?」
「ええ」
「さすがはお嬢様」
一度も食べたことがないというまひろに詩織と凛が驚いている。まぁそれはさておき。
現在俺達は、男子3:女子4と、テーブルを挟んで食べている。女子達はそれなりに盛り上がってるし、この際いいとしよう。しかし・・・
じっ
周りの客が、全員うちの学校生徒って、明らかおかしいだろ。しかもずっとこっち見てるし。
隆起はバカだから食うことに必死になっている、健司は気づいているだろうけど気にしない。まぁそれもそうだろう、健司は顔よし頭よし魔力よしだからな、目の前の彼女達といても不思議じゃない、隆起はバカだけど弱くはない。つまり
「俺か」
「ん?何か言った?清人」
「いや、なんでも・・・」
そうだ、俺だ、さっきから俺に殺気が向けられている。一番窓側の席を選んだからそこまで感じないと思ってたけど、ここまで強い殺気だとさすがにね。
「?清人さんは食べないんですか?」
周りに気を使っていると、凛が俺がなにも食べていないことに気づく。
「ああ、さすがに4人分だからな、自分のくらい我慢するよ」
「だめですよそんなの!私の食べてください」
「そんなこと言ったら凛の分がなくなっちまうだろ」
しかし凛は俺の言うことを聞かずに、自分のバーガーを差し出してくる、こうなると頑固だからな〜
「わかったわかった、じゃあ半分ずつにしよう、それならいいだろ?」
凛は一瞬渋った顔をするが、納得したように頷く、そしてバーガーを半分に」し、ポテトも半分に分けた、飲み物はさすがに分けられないので勘弁してもらった。
そんなことで半分になったバーガーとポテトを二人で食べていた。
そうなるともちろん殺気が増す、まぁ二人で食べてるからわかってたけどね。
しかしその増えた殺気が男子ではなく目の前の女子達からだとは思わない清人であった。
結局そのあと詩織たちも自分達のバーガーやポテトを渡してきたが、さすがに男子が何かしそうだったので断った。
そんなこんなで男子がなにかをしてくる前にさっさと食い店をあとにした。
今日はヒメと凛も家に帰ってくるそうなので、明日は遅刻の心配はないな。
「む、もう8時か」
かえってから一人で黙々と勉強していたらいつのまにかこんな時間になっていた。
「ふぅ、今日も一応寝ておくか」
あ〜よく考えたらテストものこ3日か、3日目は魔法の試験だったな。
俺は服を着替え、ベッドに入る。
あ、よくよく考えたら風呂入ってね〜や、ま、朝入ればいいか。
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「ほら!、おきて!お兄ちゃん!」
「んあ?」
時間は・・・8:00か。さすがにヒメがいると楽だな〜。時間など気にせず寝られる。
「んじゃ起きるか」
「じゃあ、下でご飯作っとくね。」
「ああ、頼む」
そう言うとヒメは部屋を出て行った。さて、じゃあ俺も着替えてと。「
10分後
よし着替え完了〜、下におりるか。
「清くん朝だよ〜」
「・・・」
「あれ?なんで起きてるの?」
詩織か、そういえば前まで詩織に起こしてもらってたんだよな。
もうヒメもいることだし、言っておくか。
「ああ、今朝はヒメが「あ〜ヒメちゃんずるい!」」バタンッ
詩織は最後まで言わずに下におりていってしまった。
・・・俺って一体・・・
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