第20話〜テスト勉強(1)〜
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「にゃんだランド?」
にゃんだランド、聞いたことがある、森羅町にある巨大テーマパークでたくさんの乗り物があり、マスコットキャラに変な猫がいるところだった気がする。なぜすごい人気で、フリーパスは何万だった気がする。
「うん」
「あんな金の掛かる所いけるか!」
「ああ、それなら大丈夫」
清二はおもむろに担いでいたバックの中を手で探り、なにかを取り出した。
「ほら」
そういって見せてきたのは一枚のチケット
「!これって・・・にゃんだランドのグループチケットじゃねーか!」
『ええ!』
その場にいた全員が驚いた。それはそうだ一人何万もするチケットを・・・しかもグループのチケットっていったら十万近くいってもおかしくわない。
「どうしたんだ?それ」
「そこの商店街の福引で当ててきたんだ。」
そういえば確かに昨日とおったときにやってたな、あれ?けど福引って昨日で終わりじゃなかったか?
「僕一人でにゃんだランドいってもね、どうせだったらみんなで行ったほうが楽しいと思って」
さわやかな笑顔で問いかけるように聞いてくる。まぁきっと俺の勘違いだろ。
「で、それいつなの?」
「え〜と5月25日までだね。」
清二がチケットの裏面をみながら答える。
「ちょうどテスト休みじゃん!」
「いこうよ!お兄ちゃん!」
「私も行きたいよ、清くん」
「うん、私もその日の予定は全てキャンセルしよう」
みんな(主に女子が)盛り上がっている。確かにテスト休みがある人にとってはすばらしい計画だ。
「あー、悪いけど俺はパス、みんなで楽しんでこいよ。」
俺のその一言にみんなが一斉にどうして!?みたいな顔をしながら見てくる。
「ほら、俺追試確定だからさ。」
「清人ってそんなに成績やばいのか?」
このメンバーで唯一ちがう学校の清二が尋ねてくる。
「ああ、いつもはギリギリなんだが今回は色々とゴタゴタしてな。まったくわからないんだ。」
「そうなのか」
「だから俺以外の奴は楽しんで・・」
『ダメだよ!!』
俺の言葉を遮るように綺麗に声がハモる。言ったのはヒメ、まひろ、詩織、凛の四人だ。ああ、この四人がハモるってことは嫌な予感がする。
しかも声が大きかったため、周りの生徒がこちらを向く。
「ダメって言われても、無理だろ。」
「無理じゃないよ!今日から頑張ればなんとかなるよ!」
「そうだ!今日からみんなでテストの日まで泊り込みで勉強しようよ!」
「それいいわね。」
なぜか知らないが勝手に色々なことが決まっていく。清二もこの様子を見て少し苦笑いになっている。健司たちは見慣れているので、べつの話をしている。
いやまて今日から3日間勉強なんて俺がやるわけないだろ。俺は冗談じゃないと思い、すかさず拒否の反応をする。
「まて、俺はそんなことしないぞ?」
「えーーー!なんでよ!お兄ちゃんはにゃんだランド行きたくないの!?」
「いや、さほど行きたくはない。」
だってすごい込んでるだろし、めんどくさいし。
「本当に?」
「ああ」
「本当に??」
シャキンッ
「いや、とってもいきたいです。」
今俺の首もとに四つのレイスが向けられて・・・なんか最近多いな。俺には当然選択の余地はないんだろう。今のこの状況が説明している。
「だよね!健司達は?」
チャキッ
「「全然OKです!!」」
「そう」
(((さすがにこの状況で断れる奴は・・・)))
「あ、すいません、僕はちょっと」
(((いたーーー!!!)))
清二は申し訳なさそうに頭を下げる。どうやら家族でなにかあるらしい。結局いつものメンバーで勉強お泊り会をすることになった。しかもうちで。
そして現在深夜1:00
「ここの問題は出るから覚えておいてね。」
俺は今だに勉強を教わっている。現在指導を受けているのはヒメ先生だ。ちなみに英語、教科によって先生が変わるらしい。他の先生は後ろに控えている。本当に寝かせないつもりか?もう7時間は勉強してるぞ・・・
俺は決して夜に強いわけじゃない、むしろ弱いほうだ。
「・・・」
「お兄ちゃん?」
「ZZZ]
だからもちろん寝ちゃうんだよ、うん、これは自然のことなんだ。しかしこんなことを素直にこいつらが許すはずがなく。
「起きろーーーー!」
バキッ
「ガッ!!」
起こされる、しかも竹刀で、ものすごく痛い。確かに普通の魔術師なら魔力で体が強くなってるから痛くないんだろうけど、今の俺は10なんだよね。だからすごく痛い、けど文句を言える立場じゃないんだよな。言ったら叩かれそうだし・・・
「起きた?」
すごくスッキリした顔でヒメは言う。
「ああ・・・」
逆に俺は死にそうな顔をしている。このままじゃまじで殺されかねない。一方俺以外の女子はみんなアクビ一つしない(男子は爆睡)。これはもう覚悟を決めて言うか。
「あの、そろそろ寝ないか?俺もう無理・・・」
俺が意見を言うと後ろで座っていた詩織が一番最初口を開いた。
「そうだね、逆にこんな状態で教えても意味がないよ。」
「そうね、私もそう思うわ。」
詩織の言葉に続き、まひろも頷く。
「そうですね、結構進んだし。」
「うん、じゃあ今日はここまで!」
「や、やった〜」
その言葉を聴いた途端指からシャーペンが滑り落ちる。もう本当に限界だ。俺はそのままカーペットに倒れる。ここはリビングだが今はそんなこと頭に入ってこない。
「あ、こんなところで寝たら風邪ひくよ、清くん!」
「そうだよ、お兄ちゃん!」
俺の体を揺さぶる子もいるが、いまは逆にそれがさらに眠気を誘う。こうして俺の意識は完全に落ちていった・・・
感想、アドバイスお願いします!あとオススメのライトノベルあったらぜひ教えてください!