第18話〜凛の魔法〜
更新遅くなってすいません!そのかわり2話一気に更新します!
合コンから2日後・・・
俺、神崎清人と天塚凛は家の裏の森に入っていた、時刻は午後の2時
「それにしてもごめんなさい、こんなこと頼んじゃって」
森の中をゆっくり進みながら申し訳なさそうに凛が言う。
「いや、俺も最近魔法の習練怠ってたからさ」
そう、こんなこととはもうわかると思うが魔法のことだ。俺は今、凛に魔法を教えるために森に来ている、なぜこんなことになったのかは、昨日の3時間目のことだ・・・
ーーーーーー昨日
「では、それぞれ始めろ」
男教師のその一言でみんなそれぞれ魔法の訓練に入っていく、今は3時間目、魔法実習訓練という授業だ、まぁその名の通り攻撃魔法や防御魔法を実際に使って鍛える訓練だな。正直俺はこの授業が一番嫌いだ、大っ嫌いだ、なぜって?そんなの俺の魔力が10しかないからに決まってるだろう。、魔法なんて使っちまったら一発で倒れちまうわ!!というわけで俺はいつものごとく教師に言って見学させてもらおうと思い、座っている教師のもとへ向かう。
ちなみに今日は魔力の弾が打ち出される機械の弾を、防御魔法で弾くという作業だ。みんな頑張れ!!
「先生ーってあれ?凛どうしたんだ?」
教師のところまでやってくると、凛が先生となにかを話していた。なにしてんだ?
「あ、清人さん」
俺の声に反応し、凛が俺の方を向く、すると先生も俺に気づいた
「ん、清人か、どうした」
「えっと今日も見学させてもらいたいんですけど」
俺はいつものことなのであっさりと言う。しかし、凛が表情を引きつらせながら問うてきた。
「え、清人さん具合でも悪いんですか?」
「いや、そういうんじゃなくてさ、俺魔力くそ低いから」
「ん?でも清人、お前たしか神の生まれ変わりですごい力もってんだろ?」
ああそうか、もうみんな知ってるんだったな。
「そこまですごくはないですが・・・ただあの力はまだうまく自分じゃ出せないんですよ。」
教師がそうなのか?という表情をすると、隣の凛がえ?っていう表情をしている。
まぁ当然うそなんだがな、こんなめんどくさい授業で力なんて解放してられるかよ。
「そうか、ならわかった、今日は見学してろ」
「ありがとうございます」
「うむ、そうだ天塚、これを」
教師は今思い出したように丸い石のようなものを凛に差し出す
「なんですかこれ?」
凛は受け取るとさまざまな方向から見るが、やはり石にしか見えない。
「それはレイスの原石だ」
「レイスの?」
「そうだ、お前はまだレイスを持っていないようだからな、今から作るんだ」
そうなのだ、レイスは決して店で買えるものではない、自分で造るものなのだ。それがレイスの原石というわけだ、これは魔法科がある高校なら必ずもらえるものらしい。
「そうなんですか・・・それどうすれば作れるんですか?」
「ああ、それはただそいつに魔力を流すだけでOKだ。」
「わかりました!」
すると凛は手に持った原石を睨みつける。
〜10分後〜
・・・なにしてんだ?凛はさっきから睨んだまま動かない、集中してんのか?
〜30分後〜
もちろん凛は固まったまま。先生もさすがに待ちくたびれたのか、あくびをしてしまっている、正直俺も疲れてきたな、っていうかこいつまさかとは思うが・・・
俺は後ろから凛に近づき、肩を軽く叩く
「おい凛、まさかその原石壊れてるのか?」
「ん?あ、清人さん」
どうやら集中していたらしく、触るまで気づかれなかったようだ
「で、どうしたんだ?壊れてたのか?」
「いえ、ただ考えごとを」
考え事?それって一体。
それを聞こうとするが、俺よりも先に先生が聞いた。
「なにを考えてたんだ?」
凛はにこにこいしながら淡々と言う。
「はい!どうすれば魔力って送れるのかな〜って思って」
ズザザザザザーっ
俺と先生は凛の言葉と同時にこけた、そりゃあそうだろ、だってそんなことに30分も考えてたんだよ!?。
「あ、天塚!お前魔力をコントロールできないのか」
先生は信じられないという表情をうかべている。まぁそりゃあAランクくらいの魔力量の持ち主が魔力を扱ったことがないなんて、宝の持ち腐れだから〜、・・・まぁ実際はもっとあるんだろうけど。
「はい!魔法なんて全然使ったことないんで、送り方がよくわからなくて、つい考え込んでしまいました」
「そうだったのか、それにしても30分も考え込むなよ、ってか俺や先生がいるんだしさ」
「あ!そうでしたね。すいませんつい・・・」
凛はもうしわけなさそうに頭を下げる。
「う〜む、けど教えるといってももう授業終わるしな〜・・・」
確かに残りもう5分しかない、さすがにこの時間じゃ教えられないな。
「ーーというわけで清人、あとは頼むわ」
・・・はい?なにを?
「は?」
「は?じゃない、お前が明日の祝日を使って教えてやるんだよ。」
先生はかってに手を組んでうんうんと頷いている。
ちょっと待て!そうなると俺の祝日がつぶれてちまいじゃねぇか!ただでさえ最近色々あって休日が全部つぶれて、あしたは一日中寝るというすんばらしい日にしようと計画を立てていたのに!!こんなことで邪魔されてたまるか!
「ちょっとまってください!魔法を教えるなら詩織とかの方が上手いと思うんですが」
「確かに、だがお前もまだあの力を上手く使えないのだろう?ならば一緒に練習したほうがちょうどいいじゃないか」
ぐ!この先生め、じかなりまともな意見をぶつけてくるな、だが俺は諦めない!
「でも!」
「清人さん!」
「はい!」
ガシっと急にてを掴まれ勢いで返事をしてしまった。
「私!清人さんに教えてもらいたいです!!」
く!この真剣なまなざしがまぶしい!だ、だがこの程度で俺は落ちないぞ!
「あーーーでもな?」
「・・・やっぱり迷惑でしたか・・・?」
途端に凛の目に涙がたまっていき・・・
「いや!全然だいじょうぶだよ、俺もちょうどそう思ってたし」
ふ、やはり女の涙は最強か、でもめんどくさいこと頼まれてしまったな〜
「ありがとうございます!」
「あ、ああ」
まぁこんなにうれしそうなら練習くらい見てやるかな、めんどくさいけど、この笑顔見てると俺もなんか地味にやる気でるし、
「話はついたようだな、じゃあもう終わりだから集まれ」
「「はい!」」
ーーーーーーー現在
「ここらへんでいいだろ」
いつも俺が練習している場所よりも奥まで入ってきていた。
うん、ここならゆっくり練習できそうだ。
「じゃあそろそろ始めるか」
「はい、よろしくお願いします!」
勢いよく頭を下げてくる
「まずは魔力コントロールだな・・・」
俺はもってきたリュックの中から紙を取り出す
「それはなんですか?先生」
「先生!?」
「はい、だって教えてもらうわけですから」
とはいっても一応同い年なんだから、別に先生じゃなくても・・・ま、いいか
「まぁとりあえず、この紙は魔側紙だ」
「まそくし???」
「ああ、魔力測定紙の略だよ。」
なるほど、と手を叩いて納得している。
「これに魔力を送ると色でその人の属性がわかるっていう代物だ。」
「へ〜」
なんか本当に先生になったみたいだな、調子に乗っちゃいそうだ
「まぁ、とりあえずこれに魔力を送る練習だ。」
「はい師匠!」
うんうんって
「今度は師匠?!」
「やっぱこっちの方がしっくりくるので」
そういう問題なのか?って俺が考える必要はないんだったな
「師匠、どうやって魔力を送るんですか?」
「ん?それはな〜人それぞれっぽいし、やっぱイメージするとかかな」
「イメージ、ですか」
「そうだ、自分の好きなものに置き換えて外に出すっていうかそんな感じだ」
実際なれれば簡単に扱える、自転車と同じで、慣れれば体が勝手に覚えてくれるのだ、でもそれまでが大変で、魔力があっても1年掛かる人もいるって話だ。
俺の返事を聞いているのかいないのか、凛は俺に背を向けて立ち尽くしている。
「どうした?」
なにかあったのか?
「で、できました師匠!」
「は?」
俺は最初言葉を理解できず、凛に近づくと、すぐさまなにのことかを理解した。
「師匠のおかげです!!」
「いやいや俺いる意味なかったじゃん!ってか休日返せ!」
ったく、それにしても習得が早すぎる、いくら魔力が高いとはいえ、これは以上だ。
「そんなことないです!好きなものに置き換えられなかったらできませんでした!」
手をふりながら励まして?いる
「そうか、それで何に置き換えたんだ?」
「苺です!」
これ以外ありえません!という勢いでいいよってくる。
「へぇ〜、苺になんかあるのか?」
俺が質問した途端に、少し元気をなくしたように俯いた。なにか悪いこと聞いちまったか?
「えっと、お母さん達と食べた最後の食べ物が苺だったんで、その、なんか忘れられなくて」
俺はバカだ、大バカ野郎だ、俺は心の中で自分を責めていた、凛はこちらに笑いかけているが、それは幸せの笑顔ではなく、辛い笑顔だ、俺は凛にこんな笑顔をさせるためにいるんじゃない、そして俺は二度とこんな顔をさせないと心に誓っていた。