第15話〜屋上と弁当〜
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今は昼休み、いつもの俺なら隆起たちと飯を食べ、寝てるというのがいつもの俺の日課だ、だが
「待てや!神崎ーーーー!!」
「っはぁはぁ、待てるかーー!」
俺はなぜかクラスの男子に追いかけられている。なぜかって?俺に聞かれてもな・・・
俺はただ、凛が話しかけて来たから答えただけなんだがって、そんなこと考えてる場合じゃなかった、今は逃げないと命が。
でもどこに逃げればいい?
頭の中で学校内を検索する、一番人がいない場所・・・!あそこか!
俺はいい場所を思いつき、一揆に階段を駆け上る。そして
ガチャ
扉に鍵をかける
「ふ〜〜〜」
扉を背にその場にずるっと腰掛け、空を見上げる。そう屋上だ。
後ろからまだ声が聞こえるが、さすがに壊してまで入ってくることはないだろう。
それにしても疲れたな、あ〜風がこんなに気持ちのいいものだったなんて。
俺がしばらく涼んでいると、
「なにしてるの清くん、早くこっちおいでよ」
唐突に前から声が聞こえた。しかもこの声・・・
俺は上げていた顔を前にゆっくり戻す。
「はぁ〜〜」
そして溜息、そりゃあ溜息もつきたくなる。
俺の目の前には
「お兄ちゃん早くー!」
「食べちゃいますよ」
「疲れました〜」
ヒメ、まひろ、詩織、凛がそれぞれ笑顔で弁当を持っている。ってかずいぶんデカイな。
結局俺もお腹が減っていたため、四人の所へ行く。
「お前らなんで此処に居るんだ」
あきらかおかしいだろ、たまたまここで弁当食おうとしてたのか?
『清人(くん)(お兄ちゃん)の行く場所は大体わかるから』
凛意外のみんなが当然という顔で口にする。
「さいですか」
俺ってそんなにわかりやすい人間なのか?まぁそれより今は・・・
四人の弁当をもう一度見る。
ってかまじでそんなに弁当食うのか?俺は四人に問う。
「お前らその弁当どうしたんだ?」
あきらか一人ようじゃないだろ、もし一人で食ったらそれそれですごいけどな。
『清人(くん)に食べてもらおうと思って!』
四人同時に笑顔でいうと、それぞれが顔を見合わせる、その顔は笑顔だがみんな引きつっている。
どうしたんだ?
「き、清くんは私のお弁当食べるの!」
「なにを言ってるの詩織!私のお弁当に決まってるでしょ!?」
「お兄ちゃんはシスコンだから私のしか食べないの!」
おい待て、俺がシスコンなんてあるわけないだろう!
お前はシスコンだ。
誰だ今の!俺の心に響いた声は誰だ!?
「あの、清人さんに決めてもらいませんか?」
凛が苦笑いしながら提案をだす。
おい!それ俺が困るじゃねぇか!
諦めろ・・・
だから誰だよ!
そんなことをしていると、三人が考えるポーズをする。
「それも、そうね」
四人が清人の方を向き、弁当を差し出す。
「清人(くん、お兄ちゃん)!」
「は、はい!!」
俺は突然の声にびくっとしながらも答える。四人ともすごい気迫だ・・・
「誰のお弁当がいい?」
そう言われ、俺は再びみんなの弁当を見渡す。
誰のって言われてもな、みんな料理がうまいのは知ってるから正直誰でもいいんだが、けどそれだと他の人の弁当があまるし・・・よし
俺は決めた、っという顔をして四人のほうに視線を戻す、四人の顔に緊張が走る、そして!
「みんなで食べようぜ」
これでどうだ!と言わんばかりに胸を張っていった。どうだ?
みんなは少し不満そうな顔をしたが
「まぁ、別にいいけど・・・」
しぶしぶ納得してくれた。
助かった、誰か一つを選らんでたら確実に首切りだからな。これからも気をつけないと
ああ、なんか俺の安息の地がなくなってきてる気がする、だいたいなんで俺なんだよ、健司にでも言えばいいのに。
この鈍感野朗が・・・
頭の中に声、っというか心の中にまた声が聞こえる、マジでお前誰だ
「お兄ちゃん!!」
「うお!!」
いきなり大声で現実に引き戻される。しかもヒメの顔が近い
そんなことも知らずにヒメは怒り気味に頬を膨らませながら言う。ってか全然怖くないぞ。
「うお!っじゃないよ清くん、何ぼーっとしてるの?早く食べようよ!」
「あ、ああ悪い。」
他のみんなも少々怒り気味のようだ、このことはまた今度考えよう。
俺はとりあえず、今目の前にいる弁当と格闘することにしよう。
・・・それにしてもすごい量だな、これだけで一週間はいけそうな気がする、よし!
俺は手を合わせる。
「じゃ、いただきます」
みんなも手を合わせる、
「いただきます」
適当に箸で弁当をつつきながら喋る。
「もぐ、そういえば、もぐ、凛は学校どうだ?」
そんな俺を見て詩織が睨みながら指摘する。
「行儀悪い!」
「ごくんっ!悪い、でどうなんだ?」
俺はまひろの入れてくれたお茶を飲みながら再び凛を見る。そんな俺に、凛も箸を置いてから笑顔を向ける。
「はい!とっても楽しいです!みなさんとっても良くしてくれますし、また学校にこれるなんて夢みたいです!」
「そうか」
俺も笑顔で返す。よかった、やっぱり凛を学校に転校してきたのは間違えじゃなかったな。
そんな思いに浸っていると、凛が突然泣き始めた。
「ど、どうしたの?凛ちゃん」
周りのみんなも突然泣き出した凛にびっくりしたのか、心配一色の顔になる。マジでどうしたんだ?もしかして俺のせいか?
「ぐすっ、いえ、っただ、研究所で、っすん、一生過ごすんだって、っおもって、たから」
ああ、そうか
「また、ぐすっ、こんな、たのっ、しいときがくる、なんて、夢、みたいで。ぐすっ」
俺は笑顔で凛の頭をポンッと叩く。
「バーカ、夢じゃねぇよ、お前はもう自由なんだからよ、もっと素直に生きろ。」
周りのみんなも俺の言葉に笑顔で頷く。
凛も涙を拭いて、無理やりな笑顔で大きく頷き
「うん!ありがと、みんな!」
「さーーてと、さっさと食っちまおうぜ!」
「そうね!食べましょ!」
再び食事が始まり、楽しく終わり、かと思ったが現実はそうあまくはない。
「・・・」
俺の目の前には余った弁当、もう腹いっぱい、といって終わらせようとしたのだが
「せっかく作ったのに・・・」
といって四人が悲しい顔をする。
どうしよう、正直困るんだが
「作ったのに・・・」
追い討ちのように小さい声でつぶやく、あえて俺に聞こえるように・
はぁ、これはもう、食うしかないか。
「わかったよ!食います!食わせていただきます!」
俺は半場やけになって無理やり腹の中に詰め込んだ。そして・・・
ーーーー放課後
「んあ」
俺は保険室で目を覚ます。
あのあと結局体が耐え切れずに倒れてしまった、そして運ばれて来て、保健室で今まで寝てたというわけだ
それにしても腹がまだ重い、でも鞄取りに行かないと、そう思い上半身だけ起き上がると、誰かが入ってくる。
「よう清人!もう体は平気か?」
「なんだ隆起か・・・」
高いテンションで入ってきて、俺の寝ているベッドの横の椅子に座る。うるさい奴がきたな〜まだ寝てたいのに。
「なんだとはなんだ!ほら、鞄持ってきてやったんだよ!」
俺は意外そうな顔をしながら隆起を見る。
「どういうつもりだ?お前が俺の鞄をもってくるなんて」
正直健司とかが持ってくると思ってたんだが、
「失礼だな!俺達友達だろ!」
「隆起・・・」
隆起がまじめな顔で言ってくる。
隆起・・・今少しお前の認識が変わったよ。
「ところでさ、あの話が決まったぞ!」
隆起が急に興奮気味に喋りだす。
結局なんか俺にようがあったのかよ、俺は結局隆起は変わらないなと思いながら聞き返す。
「あの話ってなんだよ」
すると隆起は俺の両肩を掴み、真剣な顔になる。
「合コンだ」
は?
「ゴウコン?」
戦闘はもう少し先になってしまいます、すいません。今小説の勉強してるんで、感想、アドバイス、評価、ぜひお願いします!