8/21
『フリードリヒ=ヴィルヘルム=ニーチェ』
「ドイツの哲学者であるニーチェは言っています。
『世界と歴史にはどんな「意味」も存在しない。それにもかかわらず君は生きねばならず、「なんのために」ではなく「いかに」生きるかを自分自身で選ばなくてはならない』と。
君たちはまだ若いです。
しかし、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
自分の存在する意味が何なのか。
自分が世界に必要とされているかどうか。
何のために生きているのか。
特に苦難や悲しみに遭遇した時は、そういったことを考えることが多くなると思います。
だがね、断言しよう。
世界は君たちがいなくても周り続けるし、何のために生きているかを考えても答えなど導けはしません。正答を教えてくれる者もいません。
無情な現実ではありますが、だからこそ、どのように生きるかはその人の自由であり、その人の意志に委ねられているということです。
無情な現実を受け入れながらも、今の現実を前に進む強さを持ち続けること。それが重要なことだと思います」