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後編

「おっ少年、その顔は無事にプレイできたみたいだな」

「そうなんだよおっちゃん!でもねデータを保存するのにメモリーカードってのが必要らしいんだ」

「あぁ~そういえばこれが必要だったな」


そう言って少年の前にプレミ屋の店主が出したのはまさしくカードと呼べる形状の小さな物であった。


「これが・・・メモリーカード・・・」

「何枚要る?」

「えっ?何枚?」


そう、このプレ○ステーションのメモリーカードは1枚に15ブロックしか保存する事が出来ないので色々なゲームデータを保存する為には複数枚必要なのだ。


「とりあえず・・・5、5枚下さい」

「毎度あり~」


こうして少年はメモリーカードを持って祖父の所へ戻った。

転送装置を使えば直ぐに帰れるとはいえ公共交通機関としてある以上行き来にもお金を支払わなければならなかった。


「爺ちゃん買ってきたよ!」

「ををっこれこれ、懐かしいなこのねずみ色のメモリーカード・・・これは純正じゃな」

「純正?そうなの?」


そう、メモリーカードは様々なメーカーが多種多様な物を出しており中には1枚で15ブロックを4つの合計60ブロックを保存できるものまで存在した。


「とりあえず、これで里見○謎はセーブするとして・・・爺ちゃん何か一緒に出来るゲームしようよ!」

「そうじゃな、ならこれなんてどうじゃ?」


そう言って祖父が買ったゲームの中から選んだのは・・・


『あすか120%ファイ○ル~BURNING Fest. FINAL~』


パッケージから見ても分かるとおり美少女同士が戦う格闘ゲームである!

色物かと思いきや結構バランスもよく格闘ゲームとしても様々なシステムが組み込まれた名作であった。


「うんいいよ!よしそれじゃ早速・・・」

「なぁ・・・ワシのコントローラーは何処じゃ?」

「えっ・・・」


そう、格闘ゲームで対人戦を行なうにはコントローラーが2本必要なのだ。

そして、買ってきた本体にはコントローラーが1本しか付属されていなかったのである。


「か・・・買ってくるよ!」


そう言って少年は再びプレミ屋へ旅立っていった・・・


~~~~~~~~~~~~


「毎度あり~」チーン


~~~~~~~~~~~~



「お待たせ爺ちゃん!」

「ををっ楽しくてつい時間を忘れてプレイしてしまったワイ」


どうやら爺ちゃん、少年がコントローラーを買いに行っている間ずっとプレイしていたようであった。

そのせいか少し目が疲れたと休憩に入る爺ちゃん。

仕方なく少年は別のゲームをプレイする事にした。


「どれにしようかな・・・」

「おっこれなんてどうじゃ?」


そういって爺ちゃんが差し出したのは昔に公共交通機関として使われていた列車を操縦する事が出来ると言う伝説のゲーム。


『電車○GO!』


であった。

そして・・・


「えと・・・更に運転手をリアルに体験してもらう為に専用コントローラーを・・・?」

「あぁ~確かそんなものもあったのぉ~」


少しだけプレイしてみた少年は結構このゲームが気に入っていた。

娯楽に飢えた子供がこんな体感ゲームをプレイしてハマらない訳が無かった。

そして、説明書の内容を読めば欲しくなるのは仕方あるまい。

特に発売当時も専用コントローラーは品薄で中々手に入らなかった事は有名である。


「よし、ちょっと買ってくるわ!」

「また行くのか?!」

「まだ貯金残っているから!」


そして、再びプレミ屋へ向かう少年・・・


~~~~~~~~~~~~


「毎度あり~」チーン


~~~~~~~~~~~~


こうしてこの日は夜まで電車を運転し続けるのであった。

ちなみに当時の背景や駅をリアルに再現している映像に爺ちゃんが感動していたのは言うまでも無いだろう・・・

そして、翌日・・・


「パラパラ○ラダイス?えっこれ専用コントローラー無いとプレイできないの?」

「キネクト?えっ?そんな物が要るの?」

「DISK2に入れ替えて下さい?えっ?1枚しか入ってないよ?!」


何かあるたびにプレミ屋を往復する少年はすっかり貯金を使い果たしゲーム破産をしていた。

そんな少年が最後にプレミ屋を訪れた時であった。


「ポケットステーション・・・『どこ○もいっしょ』の為に必要なんだ・・・」


少年はノイローゼとなりかけていた。

そんな少年は辿り着いた店先で立ち尽くすのであった。


「店が・・・無い・・・」


そう、昨日まではプレミ屋が在った場所には既に空き店舗として張り紙が貼られ中はガラガラになっていたのだ。

少年は声にならない叫びを上げることしか出来ないのであった。
















「ってなんだよこのゲーム!」

「これがゲームインゲームってジャンルのゲームなのさ」


腕時計型スマホを使用してゲームをプレイしている青年が友人に突っ込みを入れられる。

時は西暦2200年、過去に在ったゲームを体験出来ると言う売り文句のアプリゲームをプレイしていたのだ。


「でもまぁこんな色々なゲームが200年前に作られたんだろ?凄いな・・・」

「それだけ昔の人って何事にも全力で取り組んでいたって事だな」


彼等は目の前の施設を見詰める・・・

ここは誰もが入ってその人生を管理される施設。

増えすぎる人口や食糧問題を解決させる為人類が取った最後の手段は機械による人類完全制御であった。


「そういえば200年前にもこんな風な世界を描いた映画が在ったそうだぜ」

「あぁ、古文書アプリに記載されてたな・・・確かマトリックs・・・おっと警備ロボだ」

「それじゃ頑張れよ、俺は行くわ」

「あぁ、人類を解放するためにもやられるなよ」

「お前もな」


青年は施設へ足を踏み入れる・・・

全てを機械に制御された人類の大半は永遠にアバターと呼ばれるゲームの中の世界で一生を終える。

彼等はそこが現実だと信じて毎日生活しているのだ。

そんな人類を救済する為に戦う青年達。

今、世界を革命するゲームが始まる。


「さぁ、目覚めよう人類!」




ゲームは進化し続けやがて人間をゲームで管理する時代となった物語・・・

果たして永遠のゲームの中から開放された人々は幸せになれるのか・・・

この世界で生きる人生こそが彼らにとってはゲームであった。




とまぁ適当に書いただけの作品でしたが分かる人には分かるネタを仕込んでニヤっとしてもらえたらイイかと考えた短編でしたwww

個人的には実はその世界もゲームの中でしたと言うオチも考えたのですが・・・終わらなくね?って思ってここで止めましたwww

本当好き嫌いが激しく分かれる作品だと思いますがまぁ作者の趣味丸出しと言う事で勘弁してくださいwww

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