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脅威と死闘

 あの初訓練から3日が立った。あれからよく図書館にも行っているので、この世界についても分かった。


 この世界についてだが、まず、時間の進み方や1日の長さは変わらない。それで、1週間9日の1か月4週間、10か月の1年360日だ。で、大陸についてだが、大陸は4つあり、それぞれに人間、亜人、魔人、竜人、龍人がすんでいる。また、竜人の住むドラーク大陸には龍神と呼ばれる龍がいるそうだ。だが、そいつは実際には神ではないらしいが。

 他には、この世界には六人の神がいる。

 創造神クレエツィオーネ、魔神レイアブレイリー、戦神ステルカタマルト、技神ロジーアティナート、生命神ウィットリウナス、破壊神ストロミールリカオ

 この六人だ。正直名前長いと思う。そして一番気になった宗教が創世教という宗教だ。これは人間至上主義があって、亜人族を奴隷としてですら国に入れないらしい。

 スキルについてだが、レベル1・2が初心者、レベル3・4が一人前、レベル5・6で達人、レベル7・8で王国の団長レベルだそうだ。で、レベル9になると勇者や魔王だけで、レベル10は神のみだそうだ。


 っとま、簡単にまとめたがこんな感じだ。で、俺は今何をしているのかというと、


「グアアアアア!!」


 森の中を全力で逃げてます。あの魔物はオークナイトと言い、普通のオークナイトなら苦戦せずに倒せるがが、こいつは普通じゃないんだよ。


オークナイト ♂


レベル106

HP 2123/2123

MP 2045/2045

力 1902

防御力 2061

俊敏 1603

持久力 1731

魔攻撃 1521

魔防御 2306

運 13

魅力 31


スキル

[剣術lv6][土魔法lv5][身体強化lv7][豪腕lv6][夜目lv5]


固有スキル

[筋力強化lv8]


 これがオークナイトのステータスだ。こいつは普通の10倍はステータスが高い。こんな奴に勝つのは難しい訳で、現在全力で逃げているが遊ばれている状態なのだ。


「クソッ!!」


 チッ、開けた場所に出た。これじゃもう戦えと言っているようなもんだろ。


「グググ」

「クソが!!」


 俺は今武器を持っていない。だが、奴は鉄の剣を持っているのだ。俺は今魔法しか使えない。


「『火球ファイアーボール』」


 俺のその言葉と同時に50個を超える火の玉がオークナイトに降り注いだ。だが、あまり効いていないようで、


「グガアアアア!!」


 と咆哮を上げて突っ込んできた。俺は真上から振り下ろされた剣をよけ、飛び上がりオークナイトを蹴り飛ばす。オークナイトは木を折りながら吹き飛ぶが、宙で体勢を立て直した。

 オークナイトが地面をけった次の瞬間には目の前におり、俺は殴り飛ばされた。木を折りながら飛んでいき、やっと止まる。殴られたときに腕が折れた様で、回復魔法をかけて動けるようになるまで直す。そして、俺は新しく取得したスキル[縮地]を連続で使い、オークナイトに全力で突っ込み、腕を殴り剣を奪ってから蹴り飛ばした。


「『氷剣アイスソード』」


 その後、オークナイトから奪った剣を右手に、左手には氷の剣を持ち、右手の剣に火属性の[魔纏]を発動する。だが、剣は火を纏わず、赤黒く光る。これは、魔力を纏わせるんじゃなくて、内側に魔力を通すことでそうなっている。


「グガアアア!!」


 オークナイトが叫び声を上げながら突っ込んでくる。俺はギリギリでオークナイトを躱し、両手の剣で切り付ける。そして、オリジナルの魔法を発動する。


「『属性エレメンツの槍(ランス)』」


 この魔法は9つの属性のランス系魔法を同時に、大量に放つ魔法だ。それを受けたオークナイトは、満身創痍になりながら立っていた。


オークナイト ♂


レベル106

HP 311/2123

MP 626/2045


 よし、あと少しで倒せる。


「グ、グガ、ガアア!」


 オークナイトはこれで最後とばかりに突っ込んできた。俺もそれに合わせて突っ込み、両手の剣で切り裂いた。


 それでオークナイトは光の粒子となり、ドロップアイテムを残して消えた。その時俺の持ってた剣も消えたが、そんなこと気にしていられなかったので、急いでドロップアイテムを『収納』し、フラフラになりながら小屋へと戻った。


 だが、小屋に入ることが出来ずに、小屋の前で気を失ってしまった。




〝レベルが上がりました″

〝力の一部が解放されました″





「う、あ」


 ここはどこだ? 確か俺は小屋の前で気絶して、


「お、目が覚めたか」

「やっと目を覚ました」


 あれ? なんで二人が。


「お前、何があったんだ? 昨日訓練に来ないんで心配して小屋に来てみれば、お前が傷だらけの危ない状態で小屋の前に気絶してて、俺が一応医療室に連れてきたんだよ。この部屋は重傷者だけがいる部屋だ」


 顔に出ていたらしい。だが、そうか。ルイさんのおかげで助かったのか。


「ありがとうございます」


 しっかりとお礼を言っておく。


「ああ、いや、いい。それより、何があったんだ? 話してくれ。頼む」


 礼を言われて照れながら言ってきた。だが、この話は軽々としていいものじゃない。俺が悩んでるのが分かったのか、


「何があったか、教えて」


 リエレストさんまで頼んできたので、しぶしぶ教えることにした。


 と言っても、昨日森に入ったら偶然オークナイトを見つけて、そいつのレベルが106だったこと、死闘の末に倒したことなどを伝えた。


「そんな奴がいたのか。ともかく、よく生き残ったなコウ。よく一人で頑張ったな」

「本当に頑張った、おめでとう」


 二人からは俺がそんな奴に出会い生き残ったことについて喜ばれ、一人で倒したことを褒められた。


「それじゃ、そろそろ時間だから俺たちは行くよ」

「後で」


 そう言って二人共部屋から出て行った。


 さて、さっさと回復してステータスを確認しますかね。



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