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王族とステータス確認

勝手に偽装されている部分を少し変更しました。

 食堂に向かってると、カイトに遭遇した。


「よう! コウ、おはよう!」

「おはよう」


 二人で適当な話をしていると、俺にとって重要な話が出た。


「なあ、コウ、お前ステータス見たか?」

「ああ、お前はどうだった?」

「俺は運が100で魅力が70、残りのステータスが200で土魔法と火魔法があったな。お前は?」


 なるほど、大体こんな感じのステータスなのか。案外低いんだな。いや、この世界の人からしたら強いのか?


「俺もお前とあまり変わらないぞ?」


 取り敢えず適当に誤魔化しておく。まあ、バレル心配何て皆無だけどね。


 その後も適当な話をしながら食堂へ向かった。相変わらず俺が聞き手になってあっちが勝手に話してただけで、俺は適当に合図ちうってただけなんだけど、話の内容はなぜか覚えてるんだよな。これも[絶対記憶]の効果かな?


 そんなこんなで食堂に着いたんだが、映画に出てくるような長テーブルがあって、その上に人数分の朝食が用意されてた。ちなみに、俺たちが一番初めだった。


 で、俺とカイトは適当に隣あって座ったが、メイドから「皆様が集まるまでしばらくお待ちください」って言われたんで適当な話をして時間をつぶした。


 それから三分程して全員が入ってきた。その時、サカモリさんとカンナヅキさんが俺を見つけて、まるで早い者勝ちとでもいうように俺の隣にサカモリさんが座って、その隣に若干悔しそうに神無月さんが座った。サカモリさんは勝ち誇ったようにニコニコしてるけどね。


 その後は国王と王女様が入ってきて食事が始まった。皆初めて食べるからか、結構興奮してる様で、賑やかな食事だった。


 食べ終わった後は国王と王女様から話があると言われた。


「勇者様方、ステータスを見せて頂きたいのですが宜しいですか?」


 と聞かれた。勿論それに答えるのは、


「はい、勿論良いですよ。」


 と、勝手に答える主人公シンドウ。そして自分のステータスを王女に見せる。すると、王女は顔を赤くしながら喜んでいた。なぜか?それはこいつのステータスのせいだろう。それがこちら、


名前 カミヤ・シンドウ  15歳

性別 男

種族 人間ヒューマン


レベル 1

HP 200/200

MP 200/200

力 200

防御力 200

俊敏 200

持久力 200

魔攻撃 200

魔防御 200

運 100

魅力 90


スキル

[鑑定lv1][火魔法lv1][水魔法lv1][土魔法lv1][風魔法lv1]

[光魔法lv1][神聖魔法lv1]


称号

【異世界人】【勇者】


 こいつ、称号に【勇者】を持っていたのである。そして、この適正属性の多さが王女が喜んだ原因らしい。


 この世界のステータスは平均して100、運や魅力は50いけば良い方だそうだ。また、適正属性は普通一人一属性で、稀に2つか3つの属性を持つ者が居るくらいである。


 他には、サカモリさんが称号に【聖女】を持っていたり、カンナヅキさんが【賢者】を持っていたりして、興奮に包まれていたが、俺のステータスを見た瞬間に王女の目にありありと侮蔑の感情が浮かんだ。泣きたくなってくる、[偽装]をする時に何故か、何故か勝手に偽装された。意味が分からない。多分爺ちゃんがやったんだと思う。創造神だし、それくらいできそうだが。なぜこんなことをする必要があったんだ? まあ、そんな事より、そのステータスがこれ、


名前 コウ・セイラン  15歳

性別 男

種族 人間ヒューマン


レベル 1

HP 100/100

MP 100/100

力 100

防御力 100

俊敏 100

持久力 100

魔攻撃 100

魔防御 100

運 60

魅力 80


スキル

[鑑定lv1]


称号

【異世界人】


 となっていたからである。しかも、周りの奴らにも見られた所為で、バカにするような笑いや、「これで、やっと......」みたいな呟きが聞こえたんだよな。ちょっとヤバいかもしれない。


「後でお話があります」


 と、小声で王女に言われたが、正直行きたくないんだよな。カイトやサカモリさん、カンナヅキさんが慰めてくれるけど、正直どう反応したらいいか分からない。


 その後は解散となり、皆はこの後の訓練に行くために準備しに行ったらしい。で、俺は今現在王女に連れられて王城の外に来ている。目の前には綺麗だが簡素な小屋がポツンとあり、その後ろには森が広がっている。


「勇者としての力がないあなたにはここに住んでもらいます」


 やっぱりか。でも一人で王城の部屋にいるより、俺としてはこっちのほうがいいけどな。


「ここの森は魔物が出ますので注意してください」


 そう言って王女は城に戻っていった。服は昨日のうちにくすねておいたので全く心配ない。それに、この後には訓練があるそうなので、俺も訓練場に向かわなくてはいけない。


 はあ、まったく、面倒なことになったな。けど、訓練が自由にできそうで助かるよ。


 あの森には魔物がいるらしいし、実験もできそうだ。


 俺はそんなことを考えながら訓練に行くために王城へと戻っていった。



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