ステータス
あの部屋から移動して、今は謁見の間にいる。
「儂の名前はクラフ・クライヒ、このクライヒ王国の国王じゃ。勇者様方、この国に呼ばれた理由はマーレから聞いておるか?」
「はい。俺たちが魔王を倒してほしいということですよね。大丈夫です。俺たちで倒してこの世界を救いますから!」
「そうか、それは良かった。勇者様方は今日はもう疲れたであろう。部屋へ行ってゆっくり休むとよい」
シンドウと国王だけの会話で終わったが、あの国王豚なんだよ。絶対欲まみれなんだろう。周りの貴族もな。
そんなこんなでメイドに案内されて部屋に来たのは良いんだがいかんせん暇だ。なんもすることがない。
そう言えば、兄さんがこの世界には『ステータス』があるって言ってたな。ちょっと試してみるか。
『ステータス』
名前 コウ・セイラン 15歳
性別 男
種族 人間
レベル 1
HP 400/400
MP 400/400
力 400
防御力 400
俊敏 400
持久力 ∞
魔攻撃 400
魔防御 400
運 400
魅力 150
スキル
[鑑定lv1][剣術lv1][体術lv1][身体強化lv1][気配感知lv1]
[気配遮断lv1][魔力操作lv1][魔力感知lv1][火魔法lv1][水魔法lv1]
[土魔法lv1][風魔法lv1][氷魔法lv1][雷魔法lv1][闇魔法lv1]
[光魔法lv1][回復魔法lv1][結界魔法lv1][並列思考lv1][詠唱破棄]
エクストラスキル
[無限収納]
オリジナルスキル
[不欲不労][痛覚無効][絶対記憶]
称号
【異世界人】【勇者】【限界無き者】【創造神の孫】【地球神の弟】
【神々に愛される者】【因果律撹乱体質】
加護
〈創造神の加護〉〈地球神の加護〉
......出たのは良いんだけど、ナニコレ?
ステータスの値が魅力を除いて400なんだけど? しかも、スキルが滅茶苦茶多いんだけど。どうなってんの? これ?
まあ、悩んでも仕方ない。きっとあの二人のせいだろうから気にしない。
さて、このスキルについて確認したいんだけど、どうやったら確認できるかな? 取り合えずタッチでもしてみる?
あ、出た。
〔鑑定〕
見たものの情報を表示する。レベルが上がれば表示される情報も増える。
へ~、そうなんだ。じゃ、他のも全部見てくかね。
〔剣術〕
剣を扱う際補正が掛かる。
〔体術〕
体を使うとき補正が掛かる。
〔身体強化〕
使用すると体を強化する。
〔気配感知〕
気配を感じ取ることが出来る。範囲はスキルレベル×50m。
〔気配遮断〕
気配を消すことが出来る。レベルが上がるほど見つかりにくくなる。
〔魔力操作〕
自身の魔力を操作することが出来る。
〔魔力感知〕
魔力を感じ取ることが出来る。範囲はスキルレベル×50m。
〔並列思考〕
複数の事を同時に考えることが出来る。レベルが上がることで効率よく考えることが出来る。
〔詠唱破棄〕
魔法を使う際詠唱を唱える必要がない。
〔無限収納〕
生きた生物以外の物を無限に収納することが出来る。
〔不欲不労〕
身体的・精神的に疲れることが無くなり、睡眠、食事などが不要になるなど、体質が変化し欲が無くなる。
〔痛覚無効〕
痛みを感じることが無くなる。
〔絶対記憶〕
瞬間的に覚えることが出来、覚えたことは忘れない。また、知識を自身の技術にできる。
〔異世界人〕
異世界より来た者。異世界の言語が理解できる。
〔勇者〕
ステータス上昇値、スキル成長速度が2倍になる。
〔限界無き者〕
ありとあらゆる限界が無くなる。成長速度に補正が掛かる。
〔創造神の孫〕
創造神が孫だと認め、本人もそれを認めた者。
〔地球神の孫〕
地球神が弟だと認め、本人もそれを認めた者。
〔神々に愛されたもの〕
複数の神に愛されたもの。
〔因果律撹乱体質〕
因果律撹乱体質になる。
〔創造神の加護〕
ステータスの成長値が10になり、スキルの成長速度に補正が掛かる。また、あらゆる才能が引き出され、自身の行動に補正が掛かる。
〔地球神の加護〕
スキルの成長速度に補正が掛かる。
魔法系は大体わかるので調べなかったが、これだけあれば十分じゃないか? っていうか、偽装系どうしよ。このステータスって異常だろうから見られたくないんだが。
あれ? [無限収納]が点滅してるんだが、確認ってどうやるんだ?
あ、なんか一覧表みたいなの出てきた。何々。
____________
手紙×1
____________
手紙? 何それ、取り合えず取り出すように想像してみる。
よし、成功。で? 何が書いてあるのかな?
『やあ、コウ。君のステータスについてだけど、それを見せたら大変なことになるんだ。で、あの時[偽装のスキルを渡し忘れてたからこの手紙で送ったんだ。この手紙を開けたときに取得できるようになってるから。ついでに[偽装]のlvを5にしてあるから許してね』
そういう事ね。って、手紙が光になって俺の体に吸い込まれたんだけど?
〝スキル[偽装]を取得しました″
お、手に入った。確かめてみるか。
『ステータス』
名前 コウ・セイラン 15歳
性別 男
種族 人間
レベル 1
HP 400/400
MP 400/400
力 400
防御力 400
俊敏 400
持久力 ∞
魔攻撃 400
魔防御 400
運 400
魅力 150
スキル
[鑑定lv1][偽装lv5][剣術lv1][体術lv1][身体強化lv1]
[気配感知lv1][気配遮断lv1][魔力操作lv1][魔力感知lv1][火魔法lv1]
[水魔法lv1][土魔法lv1][風魔法lv1][氷魔法lv1][雷魔法lv1]
[闇魔法lv1][光魔法lv1][回復魔法lv1][結界魔法lv1][並列思考lv1]
[詠唱破棄]
エクストラスキル
[無限収納]
オリジナルスキル
[不欲不労][痛覚無効][絶対記憶]
称号
【異世界人】【勇者】【限界無き者】【創造神の孫】【地球神の弟】
【神々に愛される者】【因果律撹乱体質】
加護
〈創造神の加護〉〈地球神の加護〉
よし、しっかり手に入ってるな。だったらチャチャっと偽装しますかね。
取り合えず、分からない部分は他の奴らのステータスを見てからでいいだろう。
コンコン
ん? 誰だ? そういや今朝だからメイドかな? どれだけ熱中してたんだよ、俺。
「勇者様、起きていますか? 朝食の時間になります」
「分かりました」
まあ、食事何ていらないけどね。取り合えずメイドについて行って食堂に行くか。