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 短いです。

 なんだよこれ。


 その異常な気配は真っ直ぐこっちへ向かってきてる。って、やばい!


「どうかしたのか? コウ。顔が青いぞ」

「何かあったら、教えて」


 二人は気付いてないのかそう言ってきた。


「ルイさん、エレスさん、皆を、逃がしてください。」


 俺が途切れ途切れで言うと、何か深刻な事が起こってると分かった二人が何か聞こうとするがもう遅い。


 そいつはもうすぐ橋の上に現れる。


「お前ら急いで逃げろ!!」


 そう言って俺は[瞬歩]などの持てるスキルを全て使って全力で突っ込み、〝それ″を持ってきていた二本の剣で切り裂こうとした。


「なっ!!」


 だが、刃は半分ほどで止まってしまい、俺はわずかに動きを止めた。


「しま、ッ!!」


 その瞬間、俺はルイさんたちの方に吹き飛ばされた。


「大丈夫か!! コウ!!」

「大丈夫?」

「ええ、何とかね」


 俺が返事をして立ち上がると、橋の上に〝そいつ″が姿を現した。


「な!! キメラ!!」

「あいつは、危ない」


キメラ


レベル193

HP 19731/19731

MP 23406/23406


 これだけしか見ることが出来なかった。


 が、これだけで十分絶望的なのは見て取れる。


「クソ!!」


 どうする? 俺一人だけで戦うか?


「コウ、俺たちも戦うぜ。お前を見てりゃ分かる。あいつは絶対に倒せないって。だが、俺には騎士団長としての意地がある!」

「私も、戦う」


 二人がいれば心強い。この3人なら時間稼ぎくらいは出来るはずだ。


「なら、行きましょう。皆が逃げれるまで時間稼ぎを」

「ああ、わかった!」

「了解」


 そう言って俺たちは、クラスメイトが誰も目で追えないような速度で飛び出した。


 俺はまず、橋と広場の間に結界を全力で貼り、戦いの余波が来ないようにした。


 ルイさんとエリスさんが切りかかり、離れたところで俺が[瞬歩]を発動して切りかかる。


 だが、やはりと言うべきか、またしても刃の半分ほどしか刺さらなかった。


 俺は全力で後ろへ飛び、ある魔法を発動させる。


「ルイさん!! エレスさん!! 離れてください!! 『属性の龍達エレメンタルドラゴンズ』!!」


 二人がどいた瞬間、無属性を除いた8属性の巨大な龍が生成された。

 そして、その龍達はキメラに向かってブレスを放ち、その後に突っ込んでいった。


 だが、それでも効いていないらしく、堂々と立っていた。


 そこへルイさんとエリスさんが切り掛かるが、その前にキメラによって結界の後ろまで吹き飛ばされる。


 クラスメイトがわめいてる気がするが、無視だ無視。


 俺は[魔纏]を発動し、キメラへと切り掛かる。キメラは尻尾の蛇で俺を捉えようとしたが、蛇を躱し、付け根の部分から切り飛ばす。


「ガアアア!!」


 尻尾が切れたのはさすがに聞いたようで、叫び声を上げている。


「コウ!! 戻ってこい!!」


 ルイさんがそう叫んできたので、


「『属性の壁(エレメンタルウォール)』」


 を発動し、キメラを囲ってから急いで広場へ向かう。


 だが、キメラには全く効かなかったようで、一瞬で俺の後ろまで来た。


グチョ


 そんな音がしたと同時に走っていた俺の体は止まった。ルイさんやエレスさん、カイト、リンとサヤが驚愕の顔で俺を見てくる。


 何故かと思い下を見てみると、腹がキメラの爪で貫からていた。


 もう一度皆のところを見ると、5人共絶望したような表情で俺の名前を呼んでいる。


 俺はそれに笑いかける。そして、風魔法を使い、


「悪い、ありがとう」


 これだけを言い、キメラに対して魔法を発動させる。


 すると、俺の周りから鉄の鎖が出てきて、キメラに絡みついた。


 この魔法は『鉄鎖封縛』、無魔法で作った魔法だ。


「ガアアア!!」


 キメラは鎖を解こうと暴れるが、まったく解ける様子がない。


 そして俺は最後の魔法を発動させる。


 すると、橋が爆発を起こしながら崩れ始めた。


 この魔法は『崩壊爆破』、[錬金]で脆くして、各属性の魔法で爆発を起こす魔法だ。


 そして、俺とキメラは崩落に巻き込まれ、谷へと落ちた。その時、みんなが必死に俺を助けようとしていたのか、俺へ手を伸ばしながら、泣きながら俺の名前を呼んでいた。


 俺はなけなしのMPを使い、風魔法をつかって、


「泣くなよ」


 と言った。この言葉が届いたかどうかは分からない。俺はそう言うと同時に意識を失った。




戦闘描写がうまく書けない。

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