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ダンジョン

 あの死闘から10日が経った。


 あれから変わったことと言ったら、サカモリさんとカンナヅキさんに名前で呼べと言われたり、リエレストさんにエレスと呼べと言われたり、ルイさんとエレスさんに模擬戦で勝ったりした。その時は二人同時に、本気で掛かってきたけど、俺に負けてとても驚いていた。


 他にも、森で狩りをしてスキルを手にいれたりしたが、そんなことはどうでもいい。


 なんと、今日は初の迷宮攻略に行くのだ。攻略に行く迷宮は《試しの迷宮》。全30層構造の迷宮だ。


 で、今俺はルイさんとエレスさんと一緒に馬車に乗っている。


「なんだ? コウ、心配事でもあるのか?」

「いえ、別にありませんよ」

「まあ、安心しろって、俺にリエレスト、果てにお前までいるんなら心配する必要はねえよ」

「そう。コウが勝てない程の魔物は出てこない」


 考え事をしてた俺が心配してるように見えたのか二人が言ってくる。


「っていうか、コウが勝てない程の魔物なんて出てきたら一目散に逃げるしかないだろうけどな」

「まあ、その場合は俺が時間を稼ぎますよ」


 と、そんな感じで冗談を言い合いながら迷宮に着いた。


 そして、迷宮の入り口でルイさんが、


「今回挑戦する迷宮は全30層の迷宮だ。今回は初挑戦ということで行ける所までは行ってもらう。それと、もしもの場合は俺とリエレストの指示よりコウからの指示を優先しろよ」


 といった。ていうか、俺もびっくりした。ルイさんたちの指示より俺の指示を優先させるとは。


「なんでいざという時ににルイさんたちの指示じゃなくて、こんな〝無能″の指示を聞かなきゃいけないんですか!」


 と、男子生徒が反発してきた。そして、俺の事を無能と言ったせいで、エレスさんにキッと睨まれながら、


「コウのほうが私たち二人よりも圧倒的に強いから」


 と、爆弾発言をしてしまった。その瞬間一瞬の静寂、そして馬鹿にしたような笑いが起こった。その時にエレスさんが剣を抜こうとしたから慌てて止めた。


「エレスさん、落ち着いてください、俺は別に気にしてませんから」


 そう言って何とか剣を納めてもらい、皆で迷宮に入った。


 その際、俺はルイさんとエレスさんの近くにいたため馬鹿にされたが、俺が気にしてないのを見ると、二人も何も言わなかった。


 そして、しばらくして、俺の近くにカイトやサヤ、リンが集まって、6人で話しながら進んでいると、先頭のシンドウが初めて魔物と対峙した。


「そいつはスライム。子供でも倒せるくらい弱い魔物だ」


 と、ルイさんが説明を入れたところで安心したのかスライムを大げさに剣で切っていた。


 あ、ここで今の俺のステータスでも確認するか。


『ステータス』


名前 コウ・セイラン  15歳

性別 男

種族 人間ヒューマン


レベル 53

HP 1460/1460

MP 1460/1460

力 1460

防御力 1460

俊敏 1460

持久力 ∞

魔攻撃 1460

魔防御 1460

運 400

魅力 150


スキル

[鑑定lv9][剣術lv10][体術lv9][身体強化lv10][気配感知lv9]

[気配遮断lv10][魔力操作lv10][魔力感知lv9][火魔法lv9]

[水魔法lv9][土魔法lv9][風魔法lv9][氷魔法lv9][雷魔法lv9]

[闇魔法lv9][光魔法lv9][回復魔法lv8][結界魔法lv8]

[並列思考lv10][詠唱破棄][魔纏lv9][縮地lv10][錬金lv8]

[豪腕lv8][夜目lv9][MP回復速度上昇lv7][威圧lv8][咆哮lv6]

[短剣術lv5]


エクストラスキル

無限収納インベントリ][無詠唱]


固有スキル

[筋力強化lv8]


オリジナルスキル

[不欲不労][痛覚無効][絶対記憶][スキル略奪]


称号

【異世界人】【勇者】【限界無き者】【創造神の孫】【地球神の弟】

【神々に愛される者】【因果律撹乱体質】


加護

〈創造神の加護〉〈地球神の加護〉


 と、こんな感じだ。


 その後は何事もなく、第三層まで降りることが出来た。だが、


「そいつはコボルト。棍棒にさえ気を付ければ簡単に倒せる」


 初めての人型の魔物に怯んでしまったようだ。ちなみに、コボルトだが、こいつは犬がそのまま二足歩行になって棍棒を持っているイメージでいいと思う。あ、指は五本あるぞ。


「皆、やるしかないと思う。俺たちは魔王を倒すんだ。なら、こんなところで立ち止まってるわけにはいかない」


 シンドウが変な演説をしながらコボルトに向かっていき、切り裂いた。


 その後は、皆も攻撃していき、慣れてくると先程のペースで進めるようになった。


 そして、後ろのほうが若干疲れているが、シンドウたちが気付かず進んで行き、第二十五層まで来た。


 この階層、階段を下りてくると、ちょっとした広場があり、その先に幅30m、縦500m程の橋があり、両側の谷は底が見えない。


「そこの谷には絶対に落ちるなよ?落ちたら助からないぞ」


 気配感知や魔力感知を使っても底が分からないから少なくとも1000メートル以上はあるぞ。


「皆! いったんここで休憩しよう!」


 シンドウがそう言うと、皆へたり込むように座った。


「やっぱりかなり疲労してますね」

「そりゃそうだろ、ここまで突っ切って来たんだから」

「普通、もっと休む」


 二人からもそう評価されてた。


「なあ、コウは疲れてないのか?」


 カイトがへたり込みながら聞いてくる。


「ああ、まったくな、なめんじゃねえよ」


 そうして、軽くふざけながら休憩していると、俺の[気配感知]と[魔力感知]が異常な気配と魔力を捉えた。




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