表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モグリの鍛冶師  作者: 英心
7/11

七話  「白と黒」

7話目になります。

改行の方は如何でしょうか?まだ読み難いでしょうか?

問題なければ、この形で継続したいと思います

 ソウナン男爵家から給仕達への制服の依頼が舞い込む。俺は先日弟子入りしていた娘達の名を挙げる。カミラとエミリアには染色の技術を仕込み、自動機織機と自動裁断機の魔道具を渡した。あれで、自由に染め上げる事から布造り、デザインを起こせば、服を作り上げる事も可能で独立しているからだ。


 所が、男爵の返事は至ってシンプル『丁重に断られた』である。忙しすぎて予約で納品三ヶ月待ちらしい。そこで、逆に俺の名前を彼女等から聞かされたって事なんだが…俺は鍛冶屋なんだって!剣や鎧なら喜んで造ってやるよ!依頼は商業ギルドにでも頼め~ナンテ言葉には出来ず、渋々受ける事にする。


「旦那様…この際、もう一人奴隷を増やしては如何でしょう?そのモノに錬金術から鍛冶までの技を仕込めば、雑用一般を任せられませんか?」


 レナの提案…一理在る。…そうだ!レナにデザインを任せる手も在るな。新人に技術を仕込みながら、レナにはデザインを学ばせる。最近カミラやエミリアの評判もよく聞く。ならば、レナに仕込むのもアリだ。


男爵の仕事を請負、そのまま奴隷商へ向かう。


「これは、エイジス様いらっしゃいませ。先日の『ランジェリー』飛ぶ様に人気が高く、売れ残っていた商品もアレを着用させれば、高くで売れました。誠に良い品を、お教え下さいまして有り難う御座います。本日は如何様な御用でしょうか?」


 ランジェリーとは、俺の作った下着類の事だ。ストッキング・乳バンド・Tバック等、現代日本に在る下着を、俺は現行のフンドシ下着類と一線を画く為に『ランジェリー』と銘打って、一種のブランド化にしたって訳だ。これも商業ギルドに流した。だって!下着位、他人のデザインで楽しみたいじゃないか!何でも自分で作っては、レナに着せる楽しみが減ってしまう。プレゼントの中身を知ってる物ほど、嬉しく無い事は無いからな。


「今日は1人買いに来た。俺の仕事を手伝わせるのだが…まぁ~見た目重視で!」


 そう!俺には魔道具が作れるから、才能の有無は関係ない。レナだって、この国の読み書きは勿論、風習だって知らなかったのだ。だから今回も見た目重視で選ぼう


 今回も即決で買った。名前を『モネ』と名付ける。レナとは対照的に白い肌が目立つ。胸はDサイズ腰も締まっていてお尻も張っている。この娘も肉つきの良い日系ハーフモデルと云った感じだ。顔はパッチりとした碧い瞳でハーフ系でも外人っぽさが強い。背丈はレナと同じ位だ。髪色は金髪でコチラはショートヘア。二人並べると体形は似ているが違いが判る。


「うん。二人並べると…対照的で良いな」

「旦那様は…小振りがお好きなんですね」


ん~なんか、レナが少しホッとしてる気がするが…まぁ~気にしない。

価格は4万£の値札が付いていたが、3万5千£にマケテ貰う。服はサイズ変更無しで、レナと兼用できそうだ。このままレナの服を着せ、男爵の家に向う事にする。


今回用意した魔道具は、裁縫のスキルを教え込む道具だ。首輪をレナとお揃いにしブローチ型の魔道具を取り付ければ、『なんと言う事でしょう~』アッと言う間に、即席裁縫師の卵の完成だ。手際よく2人で男爵家の給仕達の採寸に取り掛かった。


「ふ~これで全員の採寸が終わったな。後はデザインのご希望は在りますか?」

「うむ。できれば、エイジス殿のお連れの2人と似たモノが良い。当家は緑をシンボルカラーに用いている。なので色はソレで頼む、後は…任せよう」

「では、男性は黒をベースにアクセントに緑を、女性は逆のパターンで当家よりゴージャスに仕上げましょう。一度サンプルが出来上がり次第、御確認を頂いて量産に入ろうと思います」


 男爵の了解を得ると踵を返して家に向う。モネに別の魔道具を作らないとイケナイからだ。俺は休む暇も無く家に帰ると作業に取り掛かった。


「旦那様。男爵家からお借りした生地の色ですが、男性には少し派手すぎませんか?少しお年を召した方が着用されるようでしたが…」

「お姉様でしたら、アクセントの数と位置を工夫しては如何でしょう?」


レナが疑問を持てば、モネが意見を言う。互いに牽制しあう訳でもなく足を引っ張る訳でも無い。互いに連携し在って俺の手伝いを健気に行なう二人に俺は満足している。…アレ?モネがレナを『お姉様』って呼んでるがモネが年下?よくよく考えれば、俺ってレナの年齢知らないジャン。今更ながら失礼極まりないと反省し、2人に改めて歳を聞けば、逆に女性に年齢を真顔で聞く方が失礼だと釘を刺される。

つまり、『年齢不詳』を貫き通すらしい。『お姉様』ってのは、奴隷仲間で順位や仕える順番で自然と呼び合うらしい。年齢不詳は良いが二人の誕生日は祝ってやりたい。ソレだけを伝えるとレナは『6月7日』モネは『9月5日』とだけ、答えてくれた。ケーキのローソクは2本限りと釘を再度刺されるが、コレは永遠の二十歳と云う事なのだろうか?…怖くて確認は取らない事にする


モネに与えている魔道具は所詮偽りのスキル。本格的に彼女に裁縫と染色等を仕込むには睡眠学習で覚えさせる必要がある。今させている作業も相乗効果を生むだろう。取り合えず俺は睡眠学習用の魔道具を作る事に専念し、レナにはデザイン画をモネには、染色の準備をさせ今日の作業を終わりとした。


「私はこの後何をすれば宜しいですか?」

「旦那様、モネの質問を機会に私からお願いがございます」


夜の交わり以外にレナが求めてくるとは珍しい。


「私共に掃除・洗濯の魔道具を御与え下さい。それと旦那様の料理レシピの睡眠学習も出来れば欲しいです」


成程、簡単に魔法で片付くものだから気付きもしなかった。2人揃った事で分担させるのも悪くない。今夜は俺が料理する事で話は纏るが、明日以降は二人に任せよう。序に俺は新たな衣装を用意し、明日を楽しみにする。


「あの~今夜はお勤めを果さなくて本当に宜しいのですか?」

「ああ!楽しみは明日に取っておく。今日は大人しく寝てくれ」


翌朝からレナとモネが朝食の支度に取り掛かる。俺はソレを後ろから眺め確信した


「良い!実に良い!美女2人キッチンに並んでいる姿は絵に成る」


心躍らせながら今日の作業が進む。昨夜は大人しく2人を寝かせたものだから睡眠学習の効果も高い。俺は心此処に在らずで、一日が終わるのを待ち続けた。


「でわ、今から夕食の仕度に取り掛かります。旦那様はごゆっくり御寛ぎ下さい」

「待った!支度に入るのはら、2人とも服を脱ぎなさい」


突然の俺の言葉にモネが戸惑う。そりゃ~そうだ。昨日は紳士的な振る舞いだったのに、今日は変態行為となれば戸惑うのも当りまえだ。しかし、レナは違う。彼女は俺が何かを企んでいる事くらいお見通しだったのだろう。命令と供に迷わず服を脱ぎ捨てる。モネも恥らいながら、後に続くしかない。


何と言う事でしょう~。モネは下の毛は髪色と同じ金髪。いやコチラが少し濃い?それと2人一糸纏わぬ姿を並べてみると壮観だ。半立ちに成りながら、俺は2人に新たな衣装を手渡した。


「これからキッチンに立つ時は、裸でコレを着用する事。例え客が在ってもだ」


長年日本で1人暮らしが長かった俺の夢。『裸エプロン』Wバージョンの完成だ。

圧巻出る。男の夢の達成である。幾人の男達が道半ばに儚く散った夢のエンターショー。横乳・お尻丸見え・フリフリダンスの始まりだ。


昨晩我慢した思いがその後爆発した事は言うまでも無く、俺達は結局その日の夕食に有り付けたのは、深夜遅くだった。


七話  「白と黒」  完

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ