六話 「町の変化」
六話に成ります
ご指摘を受け少し修正しました。 シチューからステーキに変更しました
文中にある食器の文面を生かそうと思った結果であります。咥えて周辺のやり取りも少し変更しています
最近、鍛冶師の仕事が減った気がする…嫌確実に減った。なのに何故、俺は今玉の様な汗を掻き働いているんだ。
鍛冶師ギルドからは、自転車の生産が間に合わないからと仕事を廻され、商業ギルドからは、織機や染物について根掘り葉掘り聞かれて今こうして数人の者に教え込んでいる。まったく俺は、休みなら休んだままで良いのに。いっその事仕事を辞めても全然困らないって言うのに、コイツ等と来たら目の色変えて抗議しやがる。
って事で、急遽俺には欲しくもないお弟子サンって奴が数人付いた。但し条件付だ。『条件その①女性・魅力的なら年齢問わず(要・面接)条件その②独身且つ恋人の類が居無い』だ。序に鍛冶師の若い奴も同じ条件で1人加えている。
「あ~そこは、糸を1回通すだけで良い」「そっちの染料は、煮込むんだ」
「師匠…この接合部分の強度を増すには…」
レナは弟子と俺の世話でテンテコマイ。…まったく自転車やら服等は、元々良かれと思って教えたのが間違っていた、かもしれんな~。
「旦那様。ソロソロ昼食時間になりますが、私が何かお作りしましょうか?」
「嫌!俺が作る。レナには悪いが今日は大所帯、昨晩から肉を仕込んでいるんだ。仕上げは俺がするよ」
「判りました。では、お願い致します」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「美味い!美味いです師匠!こんな柔かい肉は初めてです。それに噛むほどに肉汁が…美味いです」
と、声を荒げて食べるのは『カミラ』商業ギルドから染物の技術を学ぶ為、来ている娘だ。歳は17ちょっと若いが、中々良い形のお尻の娘だ。
「田舎のお母ちゃんに…食べさせたい」
とポツリと漏らすは、同じく商業ギルドから派遣された『エミリア』こっちは年齢23歳。ちょっと引っ込み思案で言葉少な目のメガネっ子だが、中々ボリューム的な胸を持っている。
「このフォーク…三又なんですね。それに器は…普通の皿より厚みが有りますね!石ですか?否!?削ったと云う感じがしない!何故だ?」
それは、鋳物だよ。一応鉄だ。お蔭で何時までも肉が温かいだろ。ソレより味の感想は無いんかい!…まぁ~良い3人目が鍛冶師ギルドの若手娘の『バンビーナ』19歳。やっと蕾になったって所で、平均的な体形…否この国の女性で考えるとかなり貧乳な娘だ。
三者三様の娘達は、ガツガツと俺の焼いたビーフ・ステーキ(肉は大角牛と名が付くが見た目はサイに近い。特性液に漬け込むと柔かくなるんだ)を腹いっぱい喰うと午後の休憩に入る。
各ギルドからのお達しで泊り込みとなった3人。お蔭で昨夜はレナとイチャイチャする時間が取れず、俺はイライラしている。
「…旦那様コチラへ」
レナが寝所へ俺を誘う。どうやら俺のイライラを感じ取ったらしい。
「見ていられません。今はこれで我慢して下さい」
と俺のズボンのチャックに手を掛けるレナ。…その15分後、臨時の弟子達は午後の仕事に取り掛かり、俺はスッキリとした笑顔で復帰する。
仕事は3時まで、その後は夕食まで自由時間。家事一切は俺の仕事。だから女性陣は時間を持余す。なので、ガールズトークに花開く訳だがレナが3人を伴って何処かへ消えた。どうやら俺に聞かれたくない話でも在るようだ。差し詰め俺とレナの関係について、一言釘を刺しているのだろう。
我が家は食事後の夕食が原則だ。特に汗を掻く仕事を俺が普段していないからだ。逆に料理の方が大仕事だったりする事がある。それに片付を済ませ、レナとゆっくり風呂に入るのが日課だったからだ。いつもの癖で今夜も同じ手順で夕食を済ませ片付けを済ませてから気付く。
「あっ!3人が居た。う~ん先に3人纏めて風呂に入らせてから…俺は入るか」
と段取りを考えているとレナから声を掛けられる。
「旦那様。今宵は申し訳御座いませんがお1人でご入浴下さい。私は、彼女達に風呂での作法を教えますので」
確かに風呂に入る習慣があまり無いこの国では、俺の自慢の風呂で戸惑うだろう。レナの提案を渋々と受け入れ1人風呂場へ向う。ま~考えれば、レナを迎え入れるまでは1人で入っていた風呂だ。コレが当たり前といえば、当たり前だ。
1人掛け湯を浴び先に湯に浸かる。身体を十分に温めてから身体を洗うのが俺流だ。そして頭から泡いっぱいにしながら、身体を洗って行くわけで今は泡で目が塞がった状態なのだ。
そこにガラガラと風呂場の戸が開く音がする。
「ん?レナか?彼女達に作法を教えなくて良いのか?」
「はい。私です。いいえしっかり作法は教えます。ですから供に3人連れてまいりました。さぁ~貴女達!旦那様のお体を洗って差し上げるのです」
レナの掛け声と供に俺の両手両足と背中に『ボヨヨ~ン』と柔かい感触が伝わってくる。
左手に感じる大きさと柔らかさの中に芯の在る様な感覚…揉み解されたばかりの新品なクッション感が在るのは…エミリアのオッパイだろう。
右手に感じる感覚は、俺の良く知るオッパイレナだ。足に感じる大きくてプリッとした感覚は…尻だ!尻と云う事はカミラで間違いない!そして背中に感じる小さな柔かさ…それと供にコリコリと当たる突起物…成程!バンビーナのオッパイの先っちょに違いない!俺が石鹸の泡で視界を失っている状態なのに、言い当てると弟子達は驚いた。
「これが!噂に聞く女垂らしの技ですか!?「田舎のお父ちゃんに教えたい「どうせ私のオッパイは小さいですよ」」」
レナの提案が思いも寄らぬ悦を得る。先程、俺を除者にしたガールズトークは此処に繋がったと理解した。彼女等も俺の所に弟子入りする際に、手付きになっても諦めろ!とお達しを受けてるらしい。当然その見返りも必要だろう。だが『据え膳喰わねば…』だ。魔道具の1個や2個位与えても苦には成らない。それよりも…
結局全員で代わる代わる洗いっこを堪能し、その流れのまま寝所に雪崩込み、美味しく皆を頂きました。
弟子の期間は一週間。タップリ彼女達の体に仕事の手順を仕込み、夜は夜での仕事を仕込んでやった。きっと彼氏や夫に成る奴は、驚くと同時に虜になるだろう。
こうして3人は、期間を終え与えた魔道具と供に俺の元を去っていく。
それから約半月後。町には色取り取りの服が出回りだす。自転車を乗り回す人口も増えた。中でも時折一風変わった色の服や形の違う自転車が走る。風の噂で3人娘が独立したと俺の耳に入ったのは、それから直の事だった。
六話 「町の変化」 完