恋するダリの第三脳室は重厚、水頭
「人間は先天的に善か悪かどう思うのかな?」ダリは言った。
「さあ?ただ善か悪かってことは孟子が生きてたころとは随分違うだろうな。」相良は答える。
「環境が人をつくる派かな?」
「人が内在している因子(遺伝子)も環境もどちらも、自分の思う通りにはならないという点で同じことだ。」
「自分の思う通りになることなんて思考活動しかありえないかな」
「まあな。頭の中じゃだれしも天使と悪魔をもっている。」
「そう。頭の中は自由だ。」
そういって頭のなかに空いた空洞をつかって(本来は脳のための空間である)自由にファックしはじめた二人。僕はこの二人がファックするのがどうしてもみたくてファックしてもらった。頭の中は自由だ。