設定(2013/9/23)
ネタバレ要素が多々あるので、本文を読み終わった後に読む事をお勧めします。
日本帝国
初代北郷帝である北郷一宏が興した国。
建国して770年。
人口30億人以上、東京やニューヨークのような大都市が点在。
人権が存在しないので人体実験などによって医療技術は現代より高い。
政府からの手厚い保障があるので失業率は低く、社会福祉制度や年金制度も充実している。
しかし決して優しい国ではなく、国に逆らう者や邪魔となる者は即座に処刑、もしくは人体実験の材料となる。
領土はヨーロッパ以外の全てを領有しており、ヨーロッパに関しても実際は容易く支配出来たのだが、敵がいた方が何かとやり易いので敢えて支配せずに放置している。
属国としてブルキナファソを支配しているが、放射性廃棄物や有毒廃棄物の埋立地として利用している。文明レベルや科学技術を厳しく制限している。
常備軍約1000万人。
戦艦、空母など数多くの艦艇を保有。
転移後
領土は南北アメリカ大陸のみ(ハワイやアリューシャン列島などは含まない)。
人口は約10億人(たまたまアメリカ大陸に来ていた者達も含む)。
総兵力約300万人。
戦艦2隻、空母6隻、巡洋艦27隻、駆逐艦(フリゲート艦を含む)78隻、潜水艦48隻、他戦闘艦艇や戦車、戦闘機など多数。戦艦、空母、巡洋艦、駆逐艦、フリゲート艦はイージス機能を持つ。
首都があるので他の大陸に比べて戦力が高く、たまたま寄港していた艦艇や部隊も含む。
転移先
世界名はパンゲア。
オーストラリア大陸を4分割したかのようなアバロニア大陸、カラハソ大陸、アトランティカ大陸、アークティカ大陸の4大陸で構成されている。
4大陸は北海、南海、東海、西海の4つの内海で十字に分断されている。
それ以外の海は外海と呼ばれている。
魔法が存在するが、魔術師の数が少ないのと難しさからある程度科学技術が進んでいる。
オークやコボルトなどモンスターの類いもいるにはいるが、人類の増加によって生息数は著しく減少している。
飛龍や地龍など、調教が可能なドラゴン類の生息数は比較的安定している。
飛龍はその名の通り飛行が可能なドラゴンであり、腕部が羽となっている。
最大高度は900~1000m程度。最大速度は100~120km/h、航続距離は90~100km程度。攻撃手段としては鋭い牙や爪を持ち、稀に火を吐く固体も存在する。
地龍は腕部を翼に進化させなかったドラゴンなので飛行は不可能。その代わりに屈強な体格と猛烈な突進力を持ち、最大25km/hでの走行が可能。その突進力を生かして戦車として利用されている。
見た目はトリケラトプスに近い。
文明レベルは産業革命以前で17、8世紀程度。しかし魔法技術を利用して現代技術に匹敵、もしくは凌駕する程の物もある。
エルフやドワーフなど亜人系はかつてはいたが、人類の増加と宗教による弾圧や討伐によって絶滅した。
魔法
魔法は完全なる才能によるモノで、いかなる努力をしても魔法の才能が無い者は魔術師になる事は不可能。
魔法の才は1000人に1人ぐらいの確率で生まれ、血統などは一切関係無くランダム。そのため魔術師の大半は数が多い平民の生まれ。
魔法は大きく分けて上位、中位、下位の3段階に分けられており、更に攻撃、強化、治療の3タイプがある。
下位魔法ならば努力次第で習得出来るが、中位魔法を習得すには才能と努力の両方が必要不可欠なので使える魔術師は少なく、上位魔法に至っては歴史に名を残す大魔術師ぐらいにしか使えない。
魔法には火、水、土、風の4属性がある。
魔法を発動させるには呪文を詠唱する必要があり、詠唱破棄や無詠唱は不可。
魔石などの媒介物が無ければ威力や発動の可能性は激減し、大魔術師でさえ下位魔法ぐらいしか使えない。
呪文は非常に長く、下位魔法でさえ最低でも30秒を必要とする。そのため、魔術師は前線では格好の的になるので基本的に後方支援を担当。
攻撃魔法もあるにはあるが、長い詠唱の割には威力が低く、上位魔法でも一度に数十人程度を殺傷するのが精一杯なので期待されていない。
強化魔法は下位でも身体強化の魔法をかければ一時的にだが身体能力が飛躍的に上昇し、武器や防具にかければ通常ではあり得ない程の威力や耐久力などを得られる。
生物に対する強化魔法の有効時間は、下位は数分、中位は20分程度、上位でも1時間程度が限界だが、物質に対しては下位ならば数日、中位ならば約2月、上位ならば1年程度は保つ。
強化魔法において、上位だろうが下位だろうが効果自体はさほど変わらず、ただ効果時間が違うだけ。
生物に対する強化魔法の重ね掛けは不可。物質に対しては可能ではあるが、気休め程度でしかないので行われていない。
治療魔法は瞬時に傷を治すモノではなく、あくまで回復能力を強化して早く治す魔法(強化魔法に分類される事もある)。
ポーションを併用する事によって効力が上がる。
ポーションとは薬草や鉱石、水溶液などで精製された薬品で、普通のポーションと魔法ポーションの2種類がある。
ポーションにも上位、中位、下位の位が存在し、上位ポーションと上位の治療魔法を併用すれば、瀕死の重症や不治の病すら完治出来る(老衰は不可)。
精製して一月程経てば効力を失うが、『保存』魔法を使用すれば1年は保つ。
魔法ポーションとは魔力を回復させられるポーションで、魔術師以外が飲んでも意味は無い。ポーション同様、上位、中位、下位の3段階がある。
見た目での分類としては、緑=下位、黄=中位、赤=上位となっていて、これはポーション、魔法ポーションとも変わらない。
魔法発動媒体である魔石は魔石鉱から採掘され、鉱脈によって質が異なる。
魔石には6等級~1等級までのランクがあり、3等以上は中々取れないのでかなり希少。
見た目が宝石に似ている事もあって貴族の令嬢がコレクションにする事もある。
市場価格(相場により変動あり)
6等級=10ソル
5等級=50ソル
4等級=1エクシード
3等級=10エクシード
2等級=100エクシード
1等級=1000エクシード
マジックアイテムとは魔法を付与した武器や道具の総称で、耐久力を強化しながら軽量化させた鎧など、現代世界ではあり得ない性能を持たせる事が可能。
道具についても、水に濡れても消えない火種や、冷蔵庫のように冷却機能を持つガラスケースなど、分野によっては日本帝国の技術力と同等か、上回る性能を誇る。
しかし、魔法は一定期間を過ぎると効力を失うため、定期的に魔法の重ねがけが必要。
上位の魔術師の魔法ならば1年程度は保つが、中位では2ヶ月、下位では1週間ぐらいしか保たない。
そのため、魔法付与された物自体も大変高価だが、定期的に魔術師を雇い、魔法を重ねがけして貰わなければならないため、維持費も相当かかる。
魔法が切れたら捨てるインスタント式ならそこまで高くは無いが、長期間保有するならば裕福な王侯貴族でないと難しい。
軍事
兵器はマスケット銃や大砲などの前装式であり、銃弾や砲弾は球形弾。
地方では技術レベルの低さから槍や弓矢で戦う地域もある。
海軍の華は戦列艦で、最大戦力は砲門を100以上持つ一等戦列艦。
しかしパンゲア世界は巨大な内海があるため、外洋に出る必要も無かったので船の渡洋能力や遠洋技術は低い。
移動手段は基本的には馬だが、近衛や龍騎士は飛龍や地龍に騎乗。
飛龍の龍騎士は敵陣の偵察や手投げ弾を利用した爆撃、ブレスを利用した襲撃などが可能。
地龍の龍騎士は主に敵陣に対しての切り込みが任務で、地龍に鎧を着込ませて敵の歩兵を蹴散らす重装地龍がいる。
飛龍対策として対空ロケット弾が存在するが、速度は低く、爆発もその都度射手が調整する導火線式の時限信管なので、命中率は低い。
他にも対空攻撃としてマスケット銃による一斉射や、大砲の散弾による砲撃などもあるが、精々が飛龍を驚かすぐらい。
運が良ければ飛龍や騎手に命中して撃墜する事も出来るが、気休め程度でしかない。
飛龍は垂直離陸が可能ではあるが、失敗する可能性もあるので通常は短いながも助走が必要。
飛龍による対艦攻撃も可能で、運が良ければ複数の飛龍の爆撃などによって戦列艦を沈める事もある。
この世界では飛龍や地龍が戦争の要であり、戦略兵器に値する。
そのため、いかに多くの飛龍や地龍を有しているのかが国の強さの指針となる。
将校のほぼ全てが貴族階級であり、平民は下士官程度にしかなれない。
遠征時の略奪や強姦は当たり前であり、黙認される。略奪は勝者の特権や貴重な臨時収入でもあるため、将校も積極的に略奪などを行う。
国家体制
パンゲア世界の国々は封建制国家で、王族、貴族、平民と明確な階級が決まっている。
役人や官僚などは全て貴族で占められ、平民が政治に参加する事は無い。
平民を教育するという考え自体が存在せず、貴族達が権力を握っている。
列強国、中小国、後進国(辺境)と格付けがあり、列強国は銃や大砲など先進的(パンゲア世界基準)な兵器を使用するが、後進国では槍や弓矢で戦っている。
国家(列強のみ)
アバロニア大陸……リディア王国、メディア王国。
カラハソ大陸……トラキア王国、イリリア王国。
アトランティカ大陸……メロス教国、ヘラス王国、ノルマン王国。
アークティカ大陸……レムノス王国、イカリア王国、カルマニア王国。
単位
金本位制を敷いているため、本位貨幣に金貨、副本位貨幣に銀貨、補助貨幣に銅貨が存在する。
価値は金、銀、銅の含有率による。
100レイス=1ソル。
100ソル=1エクシード。
貨幣の種類は銅貨、半銀貨、銀貨、半金貨、金貨が存在する。
平均的な平民の1月の収入は10~20ソル。
1年ならば1~2エクシード。
その他の単位
2mm=1リンク
2cm=1ライン
2m=1リーグ
2km=1エル
2g=1マイト
2kg=1グレーン
2km/h=1マーシュ