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碧海の守護国 人物紹介① 主な登場人物(四章終了時点)

四章を終えて登場人物が増えすぎているのでまとめておきます。


※四章までの内容を含みます。未読の方はご注意ください。

【碧海の守護国 主な登場人物(四章終了時点)】


凡例:◆……男、◇……女



◎主要人物


◇フィーネ(ヴェル・フィーネ・ユリフェ)

主人公。エレス領主のユリフェ家の姪(15歳)。

町医者であり、王立医術学校の学生になるはずだったが、宰相と最高神官長(レリファ=シシカ)に命じられ、現在は『偽物の片翼(ファーシャ)候補』として白鴎宮(はくおうきゅう)に滞在している。

彼女の存在意義は、本物の片翼候補が片翼としての力を取り戻すための間の身代わりであるが、かつての恩人であるアウィルドリーシャを助けたいと決意し、奮闘する。

隣国の民との混血であることと、背が低いことと、スーヴェ大陸で珍しいとされる銀の目が悩みの種。

また、突如として身体に激痛を伴う赤い痣が出る奇病を患っている。

治癒の力を持つ腕輪を借りている。

雷が苦手。


◆アウィルドリーシャ(ウェルフ・アウィルドリーシャ・ラウルガル・リドア)

第134代ウルガ王国国王であり、十番目の翼王(アウィルドリーシャ)(19歳)。

風の女神(ファル・レジナ)の化身として背中に翼の痕のような痣を持つため、『現人神』と呼ばれている。

幼い頃のフィーネにとって初めての友人かつ恩人でもあり、同時に彼自身も同じようにフィーネのことを友人かつ恩人と呼ぶ。

父殺しの罪と、刃のない御霊うつしの剣と、翼王でありながら風をうまく扱えないことをかなり気に病んでいる。鳥と会話できる。不死身。

音痴。


◆ラキア(ミムウェル・スヴァロン・ラウルガル・タイト)

第三王子(17歳)。アウィルドリーシャを殺すと豪語し、実際に国王暗殺未遂を何度も実行している青年。言動が下品かつ破廉恥。

しかし、その正体は、馬鹿祭り(ばかまつり)の規則に従ってそのように振る舞っていたアウィルドリーシャ本人だった。

ちなみに、『ラキア』という名は、現人神として本来は『愛称』を持つことを許されなかったアウィルドリーシャが幼い日に両親に頼み込んでつけてもらった『幸多き金花鳥(ラキア)』という意味で大切な宝物である。

言動と行動が一致していないことが多々ある。


◇ヒレナ(ヒレナ・ハルビム)

フィーネ付き侍女であり、片翼候補の筆頭女官(20歳)。

元殺し屋。フィーネにとっては姉のような存在。かつて先王に救われ、彼の侍女として仕えていた過去があり、主従以上の感情を今でも抱いている。

将来的にフィーネがどんな死に顔をするのか見てみたいと言いつつも、彼女を主と認め、絶対に守り抜くと心に決めている。

意外と辛辣なことを言う。


◆セイファン(セイファン・リヴェーラ/ドゥーエル・リュシーリアス・ラウルガル・リヴェーラ)

アウィルドリーシャの弟でウルガ王国現宰相(19歳)。

『片翼宰相』という徒名で有名。アウィルドリーシャと同じ双子座の星祭りの日が誕生日であるが、彼は『片翼』ではなかった。

元々第二王子だったが、今は王籍を離れてセイファンと名乗っている。

一見、柔和そうな雰囲気の持ち主だが、目的のためなら手段を選ばないこともある。

自室が汚い。左利き。


◆スヴァロン(ミムウェル・スヴァロン・ラウルガル・タイト)

本物の第三王子(17歳)。眉目秀麗だが、非常に粗暴かつ女好きという評判。放蕩癖と放浪癖があり、王宮に仕える者でも彼の顔を知らない者が多い。

ラキア(アウィルドリーシャ)扮する第三王子とは別人。


◆アシュハド(鳥の神《ウィグニルド・レジール》)

風の女神の兄。翼王が生まれる少し前に神鳥として人の世に現れる。

魔力や霊力を持たない常人が唯一肉眼で見ることができる『神』である。

真白い身体に虹のように輝く九本の尾。孔雀の羽のような目玉模様。左右の瞳の色が異なり、右目は金色、左目は銀色をしている。頭や嘴や脚は鷲に似ており、額には宝玉飾りのような謎の器官がついている。

天の主神の宝物の一つである鈴晶石(りんしょうせき)の石琴から産み出された神であり、石琴のように非常に高く澄んだ七色の音を奏で鳴くのだが――。

俗で変態な発言をする。



◎王宮関係者


◆ディム(ディム・レムリス)

国王の近衛兵長(30歳)。元盗賊のため礼儀正しい言葉遣いが苦手。王宮から抜け出して王都で働くアウィルドに手を焼かされている。


◆ノルン(ノルン・フェーテス)

図書寮長官(15歳)。史の記録者(レザーヤ)の民という少数民族出身。一度五感で経験したことは二度と忘れないというとても高い記憶力を持っている。図書寮長官のルーテン・フェノスが王印偽造事件によって罷免されたため、彼の仕事を引き継いでいる。


◆ガイズ(ヴェル・ガイズ・ユリフェ)

フィーネの実父(38歳)。アウィルドリーシャの教育係をつとめ、現在はウルガ王国副大臣。

ユリフェ家出身者が成年の儀で誓う『風護(ふうご)の誓い』に忠実。12歳と史上最年少で科挙に合格し、先王に重用されていた。

学者としては優秀だが、若い頃は様々な奇行をしたらしい。『ユリフェ血祭り迷惑事件』が有名。アウィルドリーシャが廃太子された時に彼の代わりに拷問を受けたことと半年前の事故で怪我をしていたが、フィーネが不思議な腕輪の力を使ったことで全快した。

フィーネとは離れて暮らしており、他者からは薄情者とよく指摘されるが、その理由は幼い頃のフィーネとの密約を守っているからである。


◆ムヴァン(フォン・ムヴァン・カルヴァ)

カルヴァ領主であり、軍神に喩えられるほどの往年の名将軍(73歳)。左目のわきに大きな刀傷がある。年齢のわりに隆々とした筋肉を纏っており、かつて勇鷹将軍と呼ばれていた頃の面影は今も残っている。前線を退いた後はアウィルドリーシャの剣の指南役をつとめた。

フィーネに医術学校への入学を諦めるよう命じたり、底知れぬ部分がある男だが、アウィルドリーシャの弱点を教えてくれた。


◇ルラ(ルラ・ドヌープ)

片翼付きの女官(17歳)。裏表がなく底抜けに明るい性格で顔が広いことを自負している。元々は国王付きの女官だった。盤上遊技が得意。野次馬根性が玉に瑕。


◇サラー(サラー・プナハー)

片翼付きの女官(24歳)。元々は国王付きの女官だった。


◇トムカ(トムカ・ヤン)

片翼付きの女官(19歳)。元々は国王付きの女官だった。



◆ダウレス(テッタ・ダウレス)

宰相であるセイファンを支える大臣(62歳)。片翼の世話のみならず多岐にわたる職務を行っている。


◆ロルア(アーカワム・ロルア)

侍従長(71歳)。王族や片翼の世話や日常業務を補佐し、侍従職のあらゆる事務を総括している。侍従のみならず、女官長、侍医長を統括している。


◇デーデ(デーデ・ファルマ)

女官長(65歳で女官の中では最年長)。先王リルダムとアウィルドの母に仕えていた。そのため、アウィルドに対しては彼が生まれた頃から見守っている。独身。


◆ルルウェム(ルルウェム・イズオ)

連隊長(65歳)普段は真面目で部下にも慕われているが酒に弱い。酔うと助平な言動をするようになり、ついデーデを訪ねてしまう。独身。


◆ルーテン・フェノス(雨夜の烏)

元図書寮長官。元々はノルンと同じ史の記録者(レザーヤ)の民という少数民族出身の老齢の官吏であり、常に伝統衣装である仮面と毛皮を纏っているため、素顔を見た者は誰もいない。

王印偽造事件でアウィルドリーシャから長官の座を罷免されたが、彼は『九花鳥(チーファニルド)』という国王直属の監察官であり、その中の『雨夜の烏』であると皆に知られている。

五百年以上前から王宮に存在し続けており、彼を演じた人物は少なくとも十人はいる。



◆リルダム(ウェルフ・リルダム・ラウルガル・タイト/サヴェラ/先王)

先代国王。アウィルドの父。第八王子(バルウェル)(十五人兄弟の末子)として生まれたが、政争の末、国王となった。善王の誉れ高かったが、アウィルドリーシャが王太子となってしばらくした頃から乱心し、多くの者を苦しめた。

四年前の星見の乱で、長子であるアウィルドリーシャに討たれた。

御霊うつしの剣の力は『他者を己の意のまま服従させる力』だった。

金の髪と美しい紫の瞳の妖艶な雰囲気で人心を掌握することは造作もなかった。ヒレナの恩人であり、年少のガイズの才能を見抜く慧眼の持ち主だった。乱心の理由は四章時点では不明。



◎神殿関係者


◆モールク・エントリハルク(当代のレリファ=シシカ)

現在の最高神官長(レリファ=シシカ)(28歳)。

フィーネを偽の片翼に仕立て上げる。

表情に乏しく感情を見せることが全くないので『仮面人形』と揶揄されている。

『鳥の渡り』の鳥に変身した自称『カナーヤの魔女』から魔術を学んだ。

アウィルドリーシャは国王には相応しくないと考えている。

本来は感情豊かな男だとアウィルドリーシャに指摘されている。


◆ルジアーラ・ファーグ(先代のレリファ=シシカ/シーウェル・トゥエイン・ラウルガル・タイト)

先代最高神官長(レリファ=シシカ)。先王リルダムの実兄で第四王子。故人。

十番目の片翼(ファーシャ・リーシャ)の情報を手に掴んでいながら、神託を偽った。

先王が乱心した際に謀反の疑いを掛けられた際に身の潔白を証明するため、自害した。

アウィルドリーシャが十九歳の年の七月に、自身の力を制御しきれなくなり世界が滅ぶという予言を遺した。


◆サーフォアルバ・エントリハルク(先々代のレリファ=シシカ)

先々代のレリファ=シシカ。故人。

アウィルドリーシャが誕生した時に、神託を求めた人物。十日間の祈祷の末に神託を得た直後、詳細は不明だが突如として遷化した。


◆サクヌァプ・エントリハルク

アウィルドリーシャが鳥達に探させている男。四章時点では詳細不明。



◎謎多き人物


◇エリーシャ

フィーネの夢の中に出てきた謎の少女。(十代くらいの見た目)

夢の中でフィーネに『鳥の渡り』の魔術を教えてくれた。

彼女が何者であるかは不明だが、『こと座の星祭り』を誕生日とする『アウィルド』と深い仲であったことが示唆されており、『九番目の片翼(ファーシャセーシャ)』ではないかと推測されている。

フィーネの夢に現れた理由は不明。


◆アウィルドセーシャ(ウェルフ・アウィルドセーシャ・ラウルガル・ヴェシス)

九番目の翼王(アウィルドセーシャ)

今から約300年前に人々の不徳と怠慢に激怒した天の主神が天罰として引き起こした『粛清の風』という大災厄を鎮めるため、自らの命と引き換えに赦しを請うたと言い伝えられている。(享年21歳)

誕生日は『人暦1681年の1月22日。こと座の星祭りの晩』である。こと座の星祭りを誕生日とするのは九番目の翼王のみである。


◇サクィーエ・アルファス

先代の片翼九番目の片翼(ファーシャセーシャ)の血縁の最後の末裔。

『籠守』としてアウィルドリーシャを守り、教育係もつとめていた。

博識で、アウィルドリーシャに『心の宝箱』や『雪』を教えた人物。

メルグリト家に脅されアウィルドリーシャを暗殺しようとして処刑されたと言われている。(享年19歳)



◎その他


◆ギルガム(フォン・ギルガム・ユリフェ)

フィーネの伯父(44歳)。現在のエレス領主。親馬鹿ならぬ姪馬鹿。ガイズと異なり冷酷にはなりきれない弱点がある。


◆フォン・ゴウェン・ユリフェ

フィーネの祖父であり、前エレス領主。フィーネに対して折檻や監禁をしたり命を奪おうとしたこともある。(享年51)


◇ツィルーシェ・ユリフェ

フィーネの祖母であり、夫のゴウェンがフィーネにする仕打ちを快く思っていなかった。

そのため、彼女に勉学や弓術や簡単な医術を教えてくれた。

また、町医者の家にフィーネを預け、たまたまエレスに来ていたリリネに対してフィーネに医術を教えてほしいと頼み込んだ。

フィーネに護身のため男物の衣服を着るよう勧めたのも彼女である。


◇ラィーシャ(フォン・ラィーシャ・リドア)

アウィルドの母。正妃だったが何らかの理由でアウィルドリーシャの十二歳の誕生日の晩に、彼の目の前で自害した。


◆アロースダ・ンゴン

料理長(47)。ウリューゼ料理は香辛料が命と考えている。全国の様々な料理を作ることができる。アウィルドリーシャの料理の師匠。


◇リリネ(リリネ・バイサチャヤクル)

フィーネの医術の師匠。

幼い頃に決めた信念のもと、旅医者をしている。

元々はタイト領の神殿の巫女。王立医術学校に九歳で入学して最年少かつ主席で卒業した。

様々な薬や治療法を発明し、ウルガ王国の医学を少なくとも三百年ほど進ませた功績から『薬王』と呼ばれている。

酒好きだが権力に関わることは鳥肌が立つほど嫌う。

どこで知ったのか、妙に進んだ医学知識を持っており、『麻酔』という謎の技術を扱うことができる。

現在どこにいるのかは不明。



◎勢力・組織


■テクウェル同盟

ネラワリエ王国に対抗するためウルガ王国東南の国境付近を治める十の領主が協力した組織。

国境防衛の大切な要となっているが、長年続く終わらない戦を強いられていることに不満を抱き、テクウェル同盟の領主は昨今、謀叛を企てているという噂がある。


◆サルク・ツターク

文部省長官。テクウェル同盟のツターク家出身。

王印偽造事件で罷免されかけた腹いせか、腹痛を理由に出仕を拒否している。

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