昭和18年
戦争開始ですが、今回まで説明会です。
時は飛んで昭和18年9月1日、世界恐慌は収まったがドイツがナチス政権樹立に依り、
ドイツのポーランド侵入で世界は再び大戦の渦に巻き込まれる時代となった。
実史より二年遅れて開戦したのは日本の円が世界に回り、不況収束が実史より収まったせいであろう。
だが第一次大戦の敗戦国家、ドイツには恩恵が少なく、ヒットラー総統のナチス政権樹立で、
一気に纏まり、航空機開発、戦車、戦艦などの軍備が揃いポーランド侵入で開始。
ただし、日本は帝政を破棄し、日本として孤立国家宣言を行い、ドイツなどとは関わらず、
満州、朝鮮の利権も保持せず。
世界恐慌時に行った膨大な資源輸入、並びに多数のマザーマシン導入は日本工業文明を加速。
毎年10億もの膨大な輸入を続け、黄金の国と呼ばれ羨ましがった世界各国は、
日本を食いつぶすべく、続々と出荷。
軍は縮小し、祖国防衛に徹する日本は世界大戦から一番遠い国と思われた。
日本国民は新型自動車(中島製の360cc軽規格)が大ヒット。
国民成人は免許取得が一般化し、農家では軽トラも普及。
農家では耕運機や田植え機のヒットで農業総生産もアップ。
道路は恐慌時代に全国の田舎でも舗装事業が発達し、鉄道も赤字路線でも隅々まで網羅。
東京~大阪間には弾丸鉄道が開通し、東名高速も開通。
帝都は東京都と名を変え、都心にはラジオ塔が建築。>後の時代のテレビ塔。
霞ヶ関には皇居ビルが建設され、電探を屋上に据え付け、対空ミサイルを装備。
周辺部には軍部ビル群が樹立。
名古屋、大阪、札幌、福岡にも電波塔が建造され、受信状態は安定。
昭和18年で実史の昭和40年代まで技術は促進。
軍備は空母を中心に戦艦は長門型を高速化。
駆逐艦は対潜技術加速で日本全土の海底の状態も全て網羅。
海底調査は年中無休で海軍が探査。
沈没船は全て引き揚げ、海底の異物は皆無。
この結果、日本に侵入する潜水艦は入った瞬間には暴露る体制になる。
対空戦も電探連動の高角砲を離島を含む全国に設置し、高度1万を超える侵入機には、
新型迎撃飛空弾も開発。
戦闘機は昭和18年には音速のジェット機を開発。
>世界はまだレシプロ機です。
潤沢な資金投資の恩恵で日本は実史の昭和40年代並みの時代となったのである。
さすがにテレビは実用化に時間もかかるが、十年以内には・・・。
世界大戦は始まったが、日本は干渉せずに平和を維持。
レーダー探知網はサイパン、ペリリュー、台湾、北方四島、竹島、硫黄島、沖縄、その他全国に設置し、戦闘機は二十四時間スクランブル体制を維持。
そう、昭和40年代のスクランブル体制を昭和18年で実現してたのである。
ジェット機の実用化も天皇資金を惜しみなく投入し、新たに空軍を設立。
海軍と共用で艦載ジェット戦闘機、零式艦上戦闘機として採用。
プロペラ機は対潜哨戒機のみとなった日本である。
そんな日本なので下手に戦争に関わる必要もナシと平和国家宣言を天皇命令で出し、
戦争中は鎖国宣言も発する。
>戦前に膨大な原油、資源を輸入、貯蓄してるので、戦時でも20年は持つ備蓄を持つ。
ナチスドイツは独伊二か国同盟で欧州戦線で大暴れするが、太平洋や東洋は遠く、
大戦の余波はまだまだ感じられず。
日本側も新聞やラジオで知る程度。
そんな平和を脅かすのが戦争と言う魔物である。
前ぶり終了!
次回から大戦に巻き込まれます。