マルア帝国
ここはまた別の場所、マルア帝国では帝国の王はまた新たに兵を募っていた。マルア帝国帝王、マリアズムは帝国こそがこの世界の覇者となるために魔王がいなくなってからすぐに行動をはじめ、帝国お抱えの情報屋、知謀のメルスキが各地から三人の強者を連れマリアズムの前に跪いていた。
「マリアズム殿。各地より三人の強者を集めて参りました」
メルスキはマリアズムに言うとマリアズムは
「メルスキ。おもてをあげよ。そこの三人も」
マリアズムが言うと三人のうちの一人、見た目は金髪で顔には少し傷跡があるのが見た目の男は名乗る。
「どうも。おいらは金のスカシャーっす。よろしくっす!」
「ほう。お主の異能はなにぞや?」
「はいっす!おいらの異能は金を増やすっす!このように!」
スカシャーが手を前に出すとそこには何もないはずが金が溢れてきた。
「ほう!これは経済的にも助かりそうよな!」
「はいっす!どう役に立てるかは知らないっすけどよろしくっす!」
スカシャーがマリアズムに自己アピールした後スカシャーの隣にいた男、見た目は銀髪で目もとにクマがある根暗な雰囲気の男が名乗る。
「僕は、影のエルス。異能は影を使うこと、です」
「影の異能か。どう戦うかは知らんが期待しておるぞ」
マリアズムはエルスに言った後、エルスは後ろに下がり、最後の一人、緑色の長い髪が特徴で口に牙のある男が
「自分は緑の牙のオルスといいます。異能についてはまだ話せません」
「そうかそうか。まぁよい。お主らが帝国のために尽くしてくれること、余は期待しているぞ。といいたいところだがお主らを見込んで頼みがある。実はマルア帝国の近くに魔物が住んでいてな。そいつの討伐を誰か頼めるか?」
マリアズムは三人に聞くと三人のうちの一人、オルスが
「では自分が行きます。マリアズム様。準備をするので自分は先に失礼します」
オルスはマリアズムと話していた部屋から出ると後からメルスキが追いかけてきた。
「オルス殿。待て」
「なんですかメルスキさん」
「いや準備をするのだろう?なら情報が必要かと」
「必要ない。自分はこのまま行くから。自分は自分より強いやつと戦うためにここにきた。あの二人にはガッカリだ」
オルスはメルスキに言った後帝国からでたあと、とりあえず近くの山を探し、数時間かけて一番近い山を見つけ、山の中に入り進んでいく。山の中には弱い魔物がたくさんいたがオルスの姿を見るなりみな逃げていった。
オルスは帝国に来た際に二人を見た時奴らは自分より弱いことがわかり退屈を感じてしまい、山に入っても退屈を感じていた。