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聖帝大戦

「その突き自分には」


 オルスは突きでとばしてきたムジナの攻撃をとめようとしたがムジナはその間に一気にオルスに距離をつめ


「なら近距離の突きで直で穴をあけてあげるよ。僕の異能は穴あけだけで直にさしこむのも得意だからね!」


 ムジナがオルスに突きをくらわせようとした瞬間、オルスもムジナの剣を砕こうとすると


「待て!やめないかオルス!」


 ムジナとオルスの真央に全身黒い男が立ちふさがる。


「あんた誰だ?今いいとこなんだから邪魔を」

「待て。やめておいた方がいいよムジナ。そいつは」


 アスベスがムジナに近づき言うとムジナとオルスの間に現れた全身黒い男が


「アスベス。お前は随分と変なやつを選んだみたいだな」

「あなたこそ随分変わった人を選んだようで。黒の王のカルベリアさん」


 アスベスとカルベリアは互いに睨みあうとムジナは


「え、アスベスの知り合い?」

「そうだ。我と同じで魔王様にあてがう人間を探していた脳筋バカだ」

「脳筋バカとはよく言う。貴様の方こそ空を飛ぶくらいしか脳がないじゃないか」


 二人が睨みあって罵倒してるのをみてムジナとオルスはおちつき


「なんかあの二人見てるとやる気失せてきたよ」

「自分も同じく。だがこれだけ強いやつに会えたことには感謝しかない」

「それは僕も同じだよ。君とはいずれちゃんと殺しあいたいね」


 ムジナはオルスに言うとオルスも同じことを考えていたのか首をたてにふる。


「それで緑の牙のオルスさんだっけ?ここには何のようで?」

「自分はカルベリアについてきただけだ。だが強いやつがいるオーラ的なものを感じて先にここまできて君とやりあったわけだ」


 オルスがムジナに言った後、二人のいいあいが終わったのかカルベリアとアスベスはムジナとオルスに近づき


「どうやら我々は向かう場所が同じらしいから共に行こうか。一時休戦というやつだ」

「一時休戦?それに向かう場所って?」


 ムジナはカルベリアに聞くと


「向かう場所はクランクル新聖王国。そこにジルギアス新帝国が攻めてくる。我らは新聖王国に加勢する。だが問題が一つあってな。我とアスベスはおそらく入れん。だからお前ら二人に」

「あ、そうなんだ。でも全然いいよ」


 ムジナはカルベリアににやけながら


「僕は強いやつと戦えればそれでいいよ」

「ふん。自分も同じくだ」


 ムジナとオルスは笑いながら言うとアスベスとカルベリアは二人を連れてクランクル新聖王国へ向かう。

 数時間後二人は新聖王前にまでムジナとオルスを送ると二人は新聖王国の入り口に向かった。

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