進化のアーク
ホルプが遠きのアスマを殺している頃、また別の村にて。ここでも人狼のザイカを狙うものがジルギアス新帝国じたいのっとろうとするもの達が集まっていた。
村のものを率いるリーダー的存在の男ら最速なラーデだった。ラーデの見た目は髪の毛はなく、顔には片目に黒い眼帯をしており中年のおっさんくらいの男だった。
「さてお前ら。わかっているな?この最速なラーデ様が動くんだ。全ての行動はスピーディに行こうぜ」
ラーデは村のもの達に叱咤をおくる。村人達は「うぉー!」と声をあげ、村の中で手分けして行動を開始する。村のもの達にが準備をして数分後、一人の女が村に現れた。
「どうも。最速なラーデさん。あなたには反逆の罪がとわれていますので連行します」
女の見た目は赤い髪のストレートヘアーに上下に黒い長袖長ズボン、手には手袋をはめており、口には赤いマスクをしていた。
「誰だ貴様。それにこの俺様をとらえるだぁ?とらえられるならとらえてみろ!この最速のラーデをとらえられるならな!」
ラーデは一瞬で赤い髪の女の前から消える。ラーデの異能はスピードスター。身体能力限界まで最速で動くことができる。そしてやつの動きは勢いにのったまま攻撃するのでその攻撃の威力は当たれば骨がおれるのも無理はないし、即死することも多い。
「最速のラーデ。常人ならてこずるでしょうけど私からすればあなたは凡人。それを教えてさし上げます」
赤い髪の女は片手の手袋をはずしぼうぜんと立つ。
「口は達者みてえだけどやっぱ俺様のスピードに目が追いつかなくて何もできないようだな。だがそれでいいんだよ!俺様のスピードには誰も勝てないんだからな!」
「確かにスピードは勝つことはできません。ですが」
赤い髪の女は手袋を外した手を前に出すと地面に生えている草に手をあて
「成長しなさい。ただの草からつるへと」
赤い髪の女が言うと地面に生えていた草が急激に成長し、草のつるになりラーデの足に絡みつく。
「なぁ!」
「スピードがはやかろうと私には勝てないと言うことを教えてさしあげます。この進化のアークが」
赤い髪の女は進化のアークと名乗るとラーデは
「進化のアーク?その名前どこかで聞いたような」
ラーデはつるを引きちぎった後にアークのことを思い出そうとする。
「ま、まさかあの、人を何にでも進化させる異能使いか!?」
「ごめいさつです。私の異能は進化。触れたものに対し強制的に進化をうながす。それは個体によっても違う」




