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王城へ再び。

次の日。



前回の続きを、ということで王城に呼ばれた私は、お父様とお母様、そして使用人たちに見送られながら家を出ようとしていました。


昨夜の夕食で、これまでの話を両親に聞かせ、明日も呼ばれていると伝えると、


いつもは感情を表に出さない両親が大変動揺してしまいました。


お父様なんて、フォークを取り落としてしまったくらいです。



「お、王城へ・・・皇太子殿下からのお呼び出し!?」


「フィーナ、あなた一体なにをしたというの・・・!?」



若干青ざめたお母様に、私は慌てて釈明しました。


「な、何も仕出かしていませんよ!?何か少し、お願いごとがあるとのことで・・・」


「お願いごと!?ほぼ庶民のあなたに!?」



お母様、混乱しすぎて悪役令嬢みたいなことをおっしゃっていますよ。



・・・ということで、大変心配した両親から、仰々しくお見送りされることとなったのです。



「いい、フィーナ。決して粗相してはいけませんよ」


「失礼をしたら何があるか分からないからね。突飛なことを決してしないように」



両親は玄関先までくどくどと言い聞かせてきます。



「分かっています!それではいってまいりま・・・」



そこまで言って玄関のドアを開けてもらった私は、ピタッと止まってしまいました。



私の様子を見て、玄関の外を見た両親も、使用人も、ピタッと固まりました。



玄関の外には、我が家には何とも不釣り合いな立派な馬車が停まっていました。


そしてあれはもしや・・・王家の紋章では・・・??



我が家の全員が固まっていると、馬車の扉が開いて、中から


「やあ、おはようフィーナ嬢!」



と今日もキラキラしく、爽やかに皇太子殿下が出ていらっしゃいました。



「ここここここ皇太子殿下!!」


真っ先にリカバリーしたお父様に続いて、お母様や私たちも一斉にお辞儀をしました。



「こ、皇太子殿下におかれましてはご機嫌麗しゅう・・・な、なぜこのような辺鄙なところに?」


若干顔をひくつかせながら、なんとかお父様が尋ねました。


「うむ。フィーナ嬢に用があってな。王城では先だってのようにいつ邪魔が入るとも限らん。移動しながらの方が気兼ねなく話せると思ってな」



よく見ると、後ろには気まずそうに笑顔をうかべたルイ様もいらっしゃいました。


皇太子殿下とご一緒な時点で、気兼ねなくもなにも無いのですが・・・。


と思いつつ、これ以上待たせてはそれこそ不敬になってしまいます。


私は意を決して、

「お心遣い大変痛み入ります。

それではお父様、お母様、いってまいります」


とにこやかに笑みを浮かべて、馬車へ歩きだしました。



(く、れ、ぐ、れ、も!失礼のないようにな!!)


と小声で念を押すお父様と、コクコク頷くお母様を背に、私は皇太子殿下のエスコートを気絶しそうになりながら何とか笑顔で受け、馬車に乗り込みました。

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